Webデザイナーをされている方の中には、次のステップとしてフリーランスのWebデザイナーを目指している方も多いのではないでしょうか。コロナ禍以降、世界中で「働き方」の考え方も変わり、自身の時間を自由に使えるフリーランスが注目されています。特にWebデザイナーはフリーランスが大勢活躍している職業です。本記事では、フリーランスWebデザイナーのメリット・デメリットや案件の獲得方法、年収相場、将来性をご紹介します。
フリーランスWebデザイナーのメリット・デメリット
フリーランスの働き方には、メリットもデメリットも両方あります。1つずつ解説していきます。
時間や場所に縛られずに働けるようになります。平日を休みにしたり土日に働いたり、どんな風に働くかは自由です。会社に出社する必要がないため、満員電車や残業と無縁な働き方もできます。自身が望むライフスタイルを確立したい人に向いています。
時間や場所に縛られずに働けるようになります。平日を休みにしたり土日に働いたり、どんな風に働くかは自由です。会社に出社する必要がないため、満員電車や残業と無縁な働き方もできます。自身が望むライフスタイルを確立したい人に向いています。
案件はすべて自分で選べます。自分の得意なジャンルに絞って案件を受注すれば、スキルアップがしやすく、単価アップもしやすいでしょう。ただし、高いスキルや豊富な経験を有していなければ、案件が見つからないケースも少なくありません。
会社員時代にあったような「人間関係のトラブル」に悩まされることが少なくなるでしょう。なぜなら、自分が苦手な人との仕事は断れば良いのです。しかし、クライアントとの人間関係は必要なため、最低限のコミュニケーション能力は必要になります。
会社員とは大きく異なる点ですが、自分で案件を受注し、納品しなければ収入が得られません。単発案件を多く請け負っていれば、継続的に営業をかけなければ仕事は途切れてしまいます。そのため、フリーランスには自己アピールや営業スキルも求められます。
孤独感を感じやすくなり、メンタルを安定させることが大事です。メンタル面だけではなく、体調管理ができなければ仕事がストップし、収入にも影響してしまいます。体調不良などで働けなくなったとしても手当が出ないため、自己管理を徹底する必要があります。
クライアントの要望に応えるためにも、フリーランスは常にスキルアップを意識することが必要になります。独学だけではなく、外部勉強会やセミナーなどにも参加しましょう。
フリーランスWebデザイナーの年収相場
フリーランスの場合、固定の年収額は決まっているわけではなく、獲得する案件単価によって年収額は決まってきます。そこで案件単価に注目して年収目安額を算出してみました。
『ITエンジニア・クリエイター向けフリーランス求人案内サイト「Freelance hub」※2023年10月23日現在』によると、Webデザイナーの月額単価相場は50万円〜60万円が最も多いゾーンでした。12ヶ月分で単純計算すると年収としては600万円〜720万円となります。
Webデザイナーの開発言語別の案件数だと、上位5つの言語は以下になります。
HTML:868件
CSS:807件
JavaScript:468件
HTML5:148件
CSS3:97件
上記から分かるように、すべてホームページ制作に使用される言語ばかりです。これらの言語を扱えることが、単価の高い案件を獲得するための条件とも言えます。
案件の獲得方法
フリーランスのWebデザイナーとして高い年収を得るためには、単価の高い案件をいかに獲得していくかが鍵になります。案件の獲得方法を下記にまとめました。
- 方法1:魅力的なポートフォリオを作成する
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フリーランスで仕事を獲得するには、ポートフォリオは必須です。ポートフォリオは、自身の実績や得意分野を分かりやすくアピールする「名刺」のようなもの。日本中にアピールできるように、自身のポートフォリオサイトを作りましょう。
- 法2:SNSを駆使して、自身の認知度を高める
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X(旧Twitter)やInstagramのようなSNSを通じて自身の作品やスキルを発信することも、アピールにつながります。例えば、X(旧Twitter)では「#Webデザイナー」や「#Webデザイナー募集」などのハッシュタグを使用してアピールすると良いでしょう。Instagramの場合もハッシュタグを有効活用するのはもちろん、自分が作成した作品を投稿することで、あなたに仕事を依頼したいと思った人がコンタクトをとってくれるかもしれません。
- 方法3:人脈を広げる
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フリーランスとして成功するためには、何よりも「コンスタントに案件依頼が舞い込む状態」を作ることが大切。そしてその状態を作るためには、より多くのクライアントに名前を覚えてもらい、人脈を広げていく必要があります。仕事用のSNSアカウントを作って定期的に情報発信をしたり、オフラインのビジネス交流会に参加したり、アピールが大事です。
- 方法4:クラウドソーシングを活用する
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クラウドソーシングを利用すれば、オンライン上で案件を受注できます。「人脈がない」「営業活動がなかなかうまくいかない」という方は活用してみると良いでしょう。自分のスキルに合わせて仕事を選べるため、担当したい仕事や今後伸ばしたいスキルに合った仕事を受注できるかもしれません。
フリーランスWebデザイナーのスキルアップ方法
フリーランスのWebデザイナーとして高い単価の案件を獲得するには、スキルアップしていくしか方法はありません。スキルアップのために必要なことをまとめました。
デザインのトレンドを把握していないデザイナーは長く活躍はできません。デザインの最新トレンドにアンテナを張っておきましょう。「LIG」「SANKOU!」「PhotoshopVIP」といったデザイン情報サイトを定期的にチェックしたり、「Pinterest」などのデザイン収集サイトで事例に触れてアイデアを蓄積していくのも1つの方法です。
Webデザインのスキルが同等であれば、スキルの幅が広い人に仕事をお願いしたくなるものです。自身の市場価値を高めるためにも、デザイン以外のスキルを伸ばしていくことも得策です。たとえば、案件進捗管理も担う「ディレクター」へのキャリアアップや、分析や調査が得意なら「マーケター」など、担当業務の範囲を広げるのも良いでしょう。
定期的に振り返ることで、自身の強みやスキルアップすべき点を特定でき、対策を練ることができます。目標設定と進捗確認、担当案件やプロジェクトの振り返り、自身の強みと改善点の洗い出し、クライアントからのフィードバックの収集など、現状に甘んじることなくスキルアップを目指していきましょう。
フリーランスWebデザイナーの将来性
ご承知の通り、生成AIやデザインAIが登場し、最近では自動でWebデザインを制作するツールも多く誕生しています。そんな状況のため「Webデザイナーの仕事は無くなってしまうのでは?」と悩まれる方も多いと思います。
結論、従来のWebデザイナーの仕事をAIが代替することは可能です。しかしながら、AIが人間の代役を完璧にこなせるわけではありません。デザインAIで代替できること・できないことを理解した上で、役割分担を行うことがデザイン業界でのスタンダードになるでしょう。
たとえば、従来のWebデザイナーが担っていた“面倒で時間がかかる業務”を部分的にデザインAIに任せることで、デザイナーの時間が空き、クリエイティブな活動に集中しやすい環境を作ることができます。データ処理など時間や手間のかかる作業は、AIの得意分野であり、短時間で大量のデータを正確に扱うことが可能です。
これからのWebデザイナーは、人間にしか表現できないような感情や心理を含むクリエティブ面に全てのエネルギーを費やすことができるようになるでしょう。デザイナーは、AIを含む最新テクノロジーに常にアンテナを張って吸収することが必要です。
実績を重ねて、知名度をあげていく。それが成功の秘訣
フリーランスWebデザイナーとして長年活躍していくには、まずは実績を積み重ねることが大切です。魅力的かつ豊富な実績を多く積むことで、あなたのスキルや得意分野、センスを証明できるため、クライアントから選ばれる可能性も高くなります。そのため、最初のうちは単価にこだわりすぎず、豊富な実績づくりに注力しましょう。魅力的な実績が増えていくにつれて、自然と携わる案件単価も上がっていくはずです。
そして、クライアントから喜ばれる仕事をするためにも継続的なスキルアップを続けて、デザインのトレンドや市場動向に柔軟に適応できるようにしましょう。そんなWebデザイナーであれば、長く活躍していくに違いありません。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。