フリーランスエンジニアの落とし穴。失敗する原因と対策について解説

自由度の高い働き方が魅力的であるとして、最近ではフリーランスとして働くエンジニアが増えています。

ですが会社員とは大きく異なる働き方に、

失敗しないだろうか?

と不安に思う方も多くいるでしょう。

そこで本記事では、実際にフリーランスエンジニアが失敗に陥りやすい原因と、失敗を回避するための対策について解説をします。これから独立を目指す方や、フリーランスとしてより良いキャリアを築きたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

大前提としてフリーランスは失敗しやすい

フリーランスには失敗がつきもの。多くの人がフリーランスを選び、それにも関わらず生計の困難から元の会社員の道に戻るケースが存在します。しかし、失敗は必ずしも悪ではありません。それを学びのチャンスと捉え、自身の成長につなげる視点があれば、フリーランスとしての成功への道はぐっと広がります。

フリーランスエンジニアが失敗する主な原因9選

実際に活動をはじめる前に、よくあるフリーランスの失敗する原因について知っておくと、事前に対策をとることができ、リスクやトラブルを避けられるでしょう。では、具体的にどんな原因があるのでしょうか。

失敗例1:不適切な価格設定による収入の低下やストレス問題

特に独立して間もないフリーランスは、確実に案件を獲得したいという気持ちから、見積もりの金額を控えめに提示することが多いです。ですが、低すぎる価格を設定してしまうと、その労力に見合わない収入しか得られない上、プロとしての価値も低く見られてしまいます。逆に高すぎる価格の設定は、予算を抑えたいクライアントから避けられてしまったり、クライアントの期待値を超えなければいけないというプレッシャーが増えます。

失敗例2:契約の不備や確認不足による報酬トラブルが起きる

きちんとした契約書を準備しないと、後で仕事の内容や報酬についてのトラブルが生じることがあります。たとえば、契約後に契約になかった追加の要求が来たり、報酬の支払いが遅れたりすることなど。悪質なクライアントは、報酬を支払わずに納品後に姿をくらますなどといった問題が起こることもあります。

失敗例3:納期管理のミスによるクライアントの信頼喪失

フリーランスは自らの時間を自由に使える一方で、自身で時間を上手く管理しなければなりません。例えば、複数のプロジェクトを抱えた際にそれぞれのタスクの優先順位を見失い、納期に間に合わないというケースや、長時間の作業により疲れが溜まって効率が悪くなってしまうなど。このような失敗はクライアントからの信頼を喪失することにもつながります。

失敗例4:スキルのアップデートが追いつかない

IT技術は日々進化し、新しいプログラミング言語やツール、フレームワークは次々と出てきます。こうした変化に乗り遅れてしまうと、求められる業務に対応できなくなったり、新しいプロジェクトのチャンスを逃すリスクが高まります。ときには古い技術や手法に固執することで、作業効率が悪化することも。一定のスキルレベルで止まっている人材には、クライアントも期待を寄せられないでしょう。

失敗例5:コミュニケーションが苦手で案件を獲得できない

フリーランスは自身のスキルを明確にアピールすることはもちろん、相手の要望を正確に理解する傾聴力や、自分の提案を分かりやすく伝えるコミュニケーション力が不可欠です。コミュニケーション力が不足していると案件の獲得は難しくなり、受けられる案件も限られてしまうため、フリーランスとしての実績が築きにくくなり、失敗しやすくなります。

失敗例6:自己PRや情報発信を継続できない

在宅での仕事が多いため、フリーランスになると自宅で過ごすことが増え、他者との交流がなくなってしまうというケースも。しかし、フリーランスは、自らの能力や経験をクライアントや市場に伝えることが重要です。自身のポートフォリオを更新しない、SNSやブログでの情報発信が不足する、オンラインイベントに参加しないなどが続くと、他のエンジニアとの競合時に不利になったり、新しい案件の獲得が難しくなります。

失敗例7:オーバーワークで体調を崩す

フリーランスとして失敗しやすくなる状況として、仕事の受注量が増え過ぎることもあげられます。仕事量が収入に直結するフリーランスの性質上、つい多くの仕事を引き受けがちです。しかし、これが過度になると昼夜逆転の生活になり、体調を崩すリスクが高まります。さらに、納期直前まで作業をするといった時間的な余裕のなさも出てくるでしょう。

失敗例8:確定申告のミスで税の負担が増える

フリーランスは、所得税の精算のため毎年確定申告を行いますが、手続きが煩雑なため、多くの人が毎年苦労しています。指定された期間に行わなければならず、忙しさから申請を忘れたり、書類の記入にミスがあると延滞税が課されるリスクがあります。このようなプレッシャーやミスから発生する延滞税の影響で、心や体が疲れ、フリーランスとしての活動に影響を受ける人も少なくありません。

失敗例9:収入がない期間をしのぐための貯金がない

フリーランスとして活動すると、希望するタイミングでの案件獲得が難しいことがあります。さらに、案件が決まったとしても報酬を受け取るまでに1ヶ月や数ヶ月待たされる場合も珍しくありません。このような状況を乗り越えるためには、無収入の期間でも生活費を賄える程度の貯蓄が必要です。無収入の時期を予測し、しっかりとした経済的なバックアップがないと、フリーランスとしての活動を続けるのは難しくなるでしょう。

フリーランスエンジニアが失敗しないための対策

フリーランスエンジニアが失敗を避けるための対策は多岐にわたりますが、主要な対策は以下があげられます。

常に最新の情報を取得し、スキルを磨く

常に進化し続けるIT業界で競争力を保つためには、スキルのアップデートは不可欠。定期的に関連する学習リソースやセミナー、ワークショップに参加し、新しい技術や手法を学び続けましょう。また、常に成長しようとする姿勢があると、クライアントからの信頼も獲得しやすくなります。

明確な契約書を作成する

契約書は後で発生するかもしれないトラブルを未然に防ぐ大切なツール。疑問点や認識のズレが生じた際、契約書を参照することでスムーズな解決が可能になります。そのため、クライアントとの間で取り決める業務内容や報酬、納期などの詳細をしっかりと文書に残すようにしましょう。

タイムマネジメントのスキルを磨く

多くのタスクやプロジェクトを同時に進行させることが求められるため、どの仕事をいつやるのか、優先順位を決めて計画的に取り組むことが大切です。また、時間を効果的に使い、私生活とのバランスをとることも重要で、適切な休憩を取り入れることで質の高い仕事を継続的に行えるようになります。

金銭管理を徹底する

案件が多い月と少ない月があるため、収入は不安定になりがち。そのため、必要な生活費や税金、緊急時のための貯蓄を計画的に確保する必要があります。また、無駄な出費を抑えることで、安定した生活基盤を築くことが可能になります。適切な金銭管理を行えれば、収入の不安定さに振り回されずに、安心してフリーランス活動を続けることができるでしょう。

スムーズなコミュニケーションスキルを身につける

フリーランスエンジニアの仕事は、技術だけでなく、クライアントのニーズを理解し、自らの提案を明確に伝えることも重要です。また、仕様の確認や変更時の相談など、スムーズなコミュニケーションがプロジェクトを成功に導きます。ミスの少ない仕事ができれば、顧客との信頼関係も深まり、継続的な案件獲得にもつながります。

効果的な自己PRで新しい仕事の機会を得る

待っているだけでは案件が来ることは少ないので、自分を上手くマーケティングすることが重要です。ブログの投稿やSNSでの活動、ポートフォリオの公開などを通じて、自分の得意分野や過去の実績を見せることで、クライアントからの信頼や認知度を上げましょう。スキルや経験に応じて、セミナーやワークショップでの講師としての活動も有効的です。

失敗例を知り、十分な対策でより良いキャリアを築こう

フリーランスエンジニアとして独立する際、時間や場所に縛られない自由なスタイルを確立できる一方で、上述したようなさまざまな厳しい局面も待ち受けています。しかし、事前に失敗例を知り、対策を練ることでリスクを軽減できるため、本記事を参考に、フリーランスとしての成功を追求してください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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