イラストレーターの年収はどれくらい?フリーランスの収入相場と収入アップ

広告、書籍、ゲームなどに使われるイラストを描くイラストレーター。イラスト制作は本業ではなく副業として行っている方も多いため、

イラストレーターの収入はどの程度なのか?

イラストレーターはどうすれば収入を増やせるのか

といった点が気になっている方も多いかもしれませんね。

そこで本記事では、イラストレーターの収入事情や、フリーランスイラストレーターの収入アップのポイントについて解説します。

目次

イラストレーターの平均年収

早速、イラストレーターの平均年収をご紹介します。

会社員イラストレーターの平均年収

はじめに正社員、アルバイト・パート、派遣社員など会社に属しているイラストレーターの平均年収をご紹介します。まず正社員の平均年収は約369万円。月給にすると約31万円となります。続いてアルバイト・パートの平均時給は1046円、派遣社員の平均時給は1394円となっています。正社員の年収分布を見てみると、年収283万円〜335万円の層が最も厚く、平均年収の369万円よりも数十万円低いです。経験年数や勤務先、求められるスキルによって年収は大きく変わるでしょう。

参考:求人ボックス

フリーランスイラストレーターの平均年収

フリーランスイラストレーターの場合は請ける仕事の量や案件単価に大きなばらつきがあり、イラスト制作による収入がほぼゼロの方から高収入を得ている方まで、幅広くいらっしゃいます。ちなみにイラストレーターは「イラスト1枚につき⚪️円」という報酬形態であることが多め。クラウドソーシングを見てみると、案件単価は1000円代〜十数万円とかなり差があることが分かります。

イラストレーターの収入にばらつきがある理由

イラストレーターの収入額は、なぜここまで差が出るのでしょうか?その理由についてご紹介します。

イラストのジャンルによる収入の違い

一口に「イラスト」と言っても、書籍の表紙や挿絵、広告、ロゴ、似顔絵、ゲームなどのキャラクター、SNSなどのアイコン…とその種類はさまざまです。そのイラストのジャンルによって使う画材や機材、モノクロ/カラー、イラストのタッチなども変わるでしょう。ジャンルによってイラスト制作にかかる時間や手間、必要なスキルが大きく異なるため、案件単価にも大きな差が生まれるのです。

クライアントのタイプや業界による収入の違い

イラスト制作が必要な業界としては広告業界、出版業界、テレビ業界、ゲーム業界などが挙げられますが、それぞれの業界で報酬相場は異なります。その理由は、業界によって1案件にかけられる予算が異なるため。予算が大きなクライアントほどイラスト単価も高まる傾向があります。またイラストは、書籍内の小さな挿絵から全国に露出するような巨大広告まで、サイズや掲載される媒体が大きく異なるもの。その規模によっても単価は変わってくるでしょう。

たとえば、

出版業界であれば
・表紙で単価5万円〜10万円程度
・ットイラストで3000円〜1万円程度

広告業界であれば
・全国に展開されるポスターで50万円〜200万円程度
・テレビCMで30万円〜1000万円程度
・大手企業のWebサイト用イラストで20万円〜50万円程度

テレビ業界であれば
・番組内で継続的に使用されるイラストで3万円〜10万円程度

となる傾向があります。

また、個人のクライアントから仕事を請ける場合はさらに単価が低くなる傾向にあります。

たとえば、

・SNS用のアイコンやヘッダーであれば1万円〜5万円
・似顔絵は5000円〜3万円程度

が相場と言われています。

フリーランスイラストレーターの収入アップのポイント

フリーランスイラストレーターが高収入を得るためには、どんな点を意識すればよいのでしょうか?以下で詳しく解説します。

専門性の確立

イラストレーターには、

・本や雑誌の挿絵や表紙を担当する「紙媒体のイラストレーター」
・HPやYouTubeなどに掲載されるイラストを担当する「Web媒体のイラストレーター」
・ソーシャルゲーム内のイラストやキャラクターデザインを担当する「ゲームのイラストレーター」
・取扱説明書用のイラストを描く「テクニカルイラストレーター」

など、

さまざまな種類があります。また、描く対象物を食べ物や動物など特定のものに絞っている方もいらっしゃいます。

このように自分の強みや得意分野に特化すると、そのイラストを必要とするクライアントの目に留まりやすくなります。また特定のスキルだけを効率的に高められるため、単価も高めやすくなるでしょう。

ブランド力の強化

自身のイラストを魅力的にPRしていくためには、ブランディングも重要です。たとえば、これまでの作品をまとめたポートフォリオを作成したり、作品を定期的にSNSにアップしたりしておくと、あなたの作風や魅力がより多くの人に伝わりやすくなるでしょう。ちなみに、特に獲得したい仕事や取引したい業界をあらかじめ定めておくと、ポートフォリオやSNSアカウントも作りやすく、より効率的にブランドを強化していくことができます。「やりたい仕事や得意分野が分からない」という方は、まずは自己分析から始めてみてください。

価格設定の見直し

どんなに良いイラストを描くイラストレーターであっても、案件の価格設定が適切でなければ収入アップにはつながりません。自分が提示している価格が高すぎないか、あるいは低すぎないかを定期的に確認してみてください。

一般的な価格相場が知りたい方は、クラウドソーシングサイトをチェックするのがおすすめ。さまざまな案件の依頼内容・単価が細かく書かれているため、自身と設定価格とも比較しやすいです。また日本イラストレーター協会(JIA)がイラストの料金相場を公開していますので、こちらも参考にしてみるとよいでしょう。

フリーランスイラストレーターが収入を安定させるには

続いて、フリーランスイラストレーターが安定した収入を得るためのポイントをご紹介します。

クライアントとの継続取引を目指す

イラストレーターは年々増加しており、これまで以上に競争が激化しています。一度仕事を依頼してもらったクライアントとは、その後も継続的に取引できるよう良好な関係を構築していきましょう。

たとえば、

・もらった連絡には5分以内に返信する
・余計な修正や意見の齟齬が発生しないよう、事前にラフ画やコンセプトを提出しておく
・イラストを納品する際は、どんな点にこだわったか、気をつけたかなどのコメントを添える

といった細やかで丁寧なコミュニケーションを心がけておくと、評価が高まりやすいです。

収入源を増やす

1〜2社など限られたクライアントだけと取引していると、そのクライアントの状況次第で収入が激減してしまう危険があります。リスク分散のためにも、より多くの取引先を確保しておくとよいでしょう。SNSでの発信や、クラウドソーシングサイトの利用、交流会への出席など、まずはクライアントと知り合う機会を増やしてみてください。

またクライアントワークだけでなく、自身のイラストを使ったグッズやイラスト画の販売、イラスト講座などを行ってみるのもおすすめ。事業を多角化することで収入源が増えるほか、その事業がクライアントワークに繋がる可能性もあります。

戦略的な営業活動で、高収入を目指そう

今回は、イラストレーターの年収事情や、フリーランスイラストレーターが高収入を得るためのポイントについてご紹介しました。イラストレーターが高収入を得るには、日々の営業活動やブランディングを強化することが大切です。まずは自身がどのような仕事をしていきたいのか、どんなイラストレーターになりたいのか目標値を定め、現状と理想のギャップを自分なりに分析してみましょう。将来を見据えた上で戦略的に営業活動を行っていくと、収入も安定しやすくなりますよ。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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