スポーツ×ITとは?スポーツテック分野でITエンジニアが活躍方法を紹介

かつては汗と努力で結果をつかみとるといった価値案が定着していたスポーツ業界ですが、近年では、アスリートのパフォーマンスをさらに引き上げられるとして、スポーツとテクノロジーをかけ合わせたスポーツテックの活用が進んでいます。そこで本記事では、世界中で多くの注目集めるスポーツテック市場において、ITエンジニアはどのように活躍ができるのかを解説していきます。将来性の高い分野について知りたいエンジニアは、ぜひ参考にしてください。

目次

スポーツ×ITの現状について

スポーツとITの組み合わせがもたらす革命的な変化が、今、スポーツ界全体に広がっています。具体的に市場がどのように変化をしているのかみてみましょう。

世界で広まりを見せるスポーツテック

近年、日本のスポーツ業界もITの波に乗り始めましたが、世界ではすでに広く導入されています。特に、アスリートの健康や戦術の管理にはすでにITは不可欠で、チームスポーツの戦略強化に欠かせないツールとして積極的に活用されています。また、AIの技術は試合の解析にも導入され、伝説のスポーツ選手と現代のスター選手を比較するような興味深い研究も行われています。スポーツとテクノロジーの融合は、競技の面白さや興奮をさらなる高いレベルへと引き上げ、新しい観戦のスタイルやファンとの繋がり方を生んでいるのです。

日本でも2025年までに市場規模を15兆円まで拡大

日本においても2025年までにスポーツテック市場を15兆円まで拡大するとし、スポーツ業界向けにITの導入が進みはじめています。そのため、アスリートの健康管理からファンエンゲージメント、新しい観戦スタイルの提供など、多岐にわたる分野での革命が期待されるでしょう。この成長は、国内のスポーツ産業だけでなく、IT業界や関連ビジネスにも大きなチャンスをもたらすはずです。

スポーツテックの主な領域

一概にスポーツテックといってもさまざまなものがありますが、スポーツテックの主な領域として代表的なものは以下の3点があげられます。

パフォーマンス向上技術

特に注目されているパフォーマンス向上技術では、アスリートたちが自身の限界をさらに押し広げるための支援を目的としています。具体的には、最先端のセンサーやウェアラブルデバイスを使用することで、選手の身体の動きや状態をリアルタイムでモニタリングをします。モニタリングをすることで、疲労度の測定や筋肉の動きの分析が可能となり、最適なトレーニング方法やリカバリー策を提案することも可能となります。また、VRやAIを活用した技術も導入されており、試合のシミュレーションや戦略の構築にも役立てられています。

ファンエンゲージメントの革新

AIの導入により、ファンエンゲージメントの革新も急速に進行しています。なかでも特に注目されているのは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を活用した体験とインタラクティブコンテンツの提供です。VR/AR技術の活用により、試合の最前線での臨場感や、選手の視点でのリプレイなど、これまでにない視点での楽しみ方が可能になりました。特定のシーンやプレイヤーの情報をARで浮かび上がらせることで、試合をより深く理解することにも役立っています。また、VR/AR技術の活用で、ファンが実際に試合やイベントに影響を与える新しいインタラクティブコンテンツも活発化。例えば、試合のMVP投票や次のプレイの予想など、ファンの声を直接取り入れる取り組みなどが進められていて、スポーツ観戦のパッシブな体験が、よりアクティブで参加型のものへと変化しているのです。

スポーツビジネスのデジタル化

スポーツビジネスのデジタル化も急速に進んでいます。特にオンラインでのチケット販売の普及により、従来の窓口や電話での手続きから、スマホやPCを使って瞬時に席を予約・購入することが可能になりました。そのため、ファンは手軽に試合のチケットをゲットできるようになり、リアルタイムでの席の空き情報や、特別なキャンペーン情報も簡単に入手できるようになっています。また、Eコマースの導入により、公式グッズや選手とのコラボアイテムなども、オンライン上で手軽に購入することが可能に。ファンは試合観戦の際だけでなく、日常の中でお気に入りのチームや選手を応援するアイテムを楽しむことができるようになったのです。このようなデジタル化の流れは、スポーツビジネスをさらに拡大・発展させる強力なエンジンとなっています。

ITエンジニアがスポーツテックで担当する役割

最先端の技術を導入し、急速な成長をみせるスポーツテック市場ですが、その成長を支えるためにはITエンジニアの活躍が欠かせません。では具体的に、スポーツテックにおけるITエンジニアの役割にはなにがあるのでしょうか。

データ分析と解釈

最先端技術の導入により、アスリートの動きやコンディション、試合中の戦術など、スポーツのあらゆる場面で大量のデータが生み出されているなかで、ITエンジニアはその膨大なデータを取り扱い、情報に変換する役割が求められます。例えば、選手の体調やパフォーマンスをセンサーやカメラでリアルタイムで追跡し、専用のソフトウェアやAIを用いてデータを解析。選手の怪我のリスクが高まっていることや、チームが得点を挙げやすいパターンなどを発見し、チームが勝利するための戦略立てに貢献することが期待されています。

アプリケーションの開発と改良

現代のスポーツファンは、試合のスコアチェックや選手の情報、リアルタイムでの試合観戦を、スマホやタブレットから行いたいと考えています。そのため、ITエンジニアはファンのニーズに応えるアプリケーションの開発や、ユーザーのフィードバック・新しい技術の導入によるアプリの改良、選手やコーチ向けに試合やトレーニングの分析を行う専用アプリの作成などが期待されています。

IoTデバイスの設計と統合

さまざまなデバイスがインターネットを介してつながり、情報を共有するIoTは、選手が身につけるウェアラブルセンサーや、会場内のカメラ、トレーニング器具などでもIoTデバイスとして機能します。そこで、ITエンジニアは、これらのデバイスを効果的に設計し、実際の環境に組み込む。またそれぞれのデバイスからの情報を一元的に収集・解析できるよう統合する役割も担います。例えば、選手の心拍数や移動距離、速度などのデータをリアルタイムで集め、トレーナーやコーチがすぐにフィードバックを与えるシステムを構築することがなど。アスリートのパフォーマンスを向上するだけではなく、選手の健康や安全性にも貢献することが期待されています。

ビジュアルコンテンツの制作

試合のハイライトや選手のインタビュー、解説動画など、視覚的に楽しめるコンテンツの制作・編集もスポーツテックにおけるITエンジニアの役割となります。最近では、VRやARを活用し、ファンが実際に試合の中に入り込んだような感覚を得られるようなコンテンツ制作なども、エンジニアの手により実現されています。このようなコンテンツは、チームの公式アプリやWebサイト、さらにはSNSでシェアされ、今やファンとのエンゲージメントを深める大切なツールとなっています。

ITエンジニアがスポーツテック分野の仕事を探す方法

上述したように、スポーツテック分野ではITエンジニアの活躍の場がたくさんありますが、実際にスポーツテック分野の仕事を探すにはどうしたら良いのでしょうか。

専門の求人サイトや掲示板を利用する

サイトによっては、スポーツテックやウェアラブル技術、データ解析に特化した求人を掲載していることがあるため、短時間で効率的に情報を収集することができます。また、LinkedInやSNSなども活用し、 業界に詳しいITエンジニアや業界関連企業とのネットワーキングを強化するのもオススメです。

業界イベントに参加する

スポーツテック関連の展示会に参加することも効果的です。実際に業界に関するイベントに足を運ぶことで、最新のトレンドを掴んだり、関連企業とのネットワーキングの機会を得られるでしょう。

教育・研修を受ける

多くの専門機関や団体ではスポーツテックに特化した研修やセミナーを提供しているため、実際の業界の現場からの情報やノウハウを学ぶ絶好の機会となして利用するのも良い手段です。常に最新の知識を身につけておくことで、競争力を保ち、市場のニーズに応じたサービスや製品を開発・提供する能力を強化することができるでしょう。

情報を集め、最先端の技術を扱う市場で活躍しよう

本記事では将来性の高い分野のひとつとして、スポーツテク市場とITエンジニアの役割について解説してきましたが、その他にも最先端の技術で活発化が進む分野はたくさんあります。自身のスキルを活かせる、かつ興味をもてる分野を選び、どんどん活躍の場を広げてください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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