フリーランスが報酬をアップさせる方法は?売れっ子になるための戦略を解説

フリーランスの方にとって、

いかに報酬をアップさせるか

は最重要事項と言っても過言ではありません。

1日24時間という限られた時間の中で、リソースを有効活用しながら、高単価の案件に取り組んでいくことが、長年活躍するフリーランスでいるためには必要です。しかしながら、「報酬をアップさせること」は簡単ではないのが現実。そこで本記事では、フリーランスが報酬をアップさせるための方法をご紹介いたします。ぜひ参考にして、売れっ子フリーランスを目指してください!

目次

世の中のフリーランスの報酬はどのくらいか?

フリーランスとして働かれている方が、どのくらい報酬を得ているのかをご存知でしょうか。「フリーランス白書2023」を参照し、フリーランスの平均年収を調査してみました。

フリーランス協会による2023年の調査報告書「フリーランス白書2023」によれば、

フリーランス全体の年収は、「200万円〜400万円未満」が27.9%で最も多く、「400万円〜600万円未満」が20.9%、「600万円〜800万円未満」が11.3%、「800万円〜1000万円未満」が8.9%、「1000万円以上」が10.0%となっています。

業界や職種、携わる案件の作業量・規模・期間・難易度などによって変動してくるため、あくまでも参考値として捉えていただけると良いかと思います。

フリーランスの報酬は、発注者(クライアント)と受注者(フリーランス)の間の契約によって決まるため、案件によって報酬額は様々です。同じ仕事内容でも、あるクライアントは10万円支払うのに、別のクライアントは3万円で依頼するなんてことが普通にあります。大事なのは、請け負う案件の報酬の適正価格を把握することです。

仕事の価値を理解し、適切な価格を把握するために

フリーランスが自身の報酬を決めるにあたってまず押さえておきたいのが、「自身が手がける仕事の相場価格を把握すること」です。

自分のスキルと経験の価値を知る方法

自身が持つスキルと経験が、社会からどれくらい必要とされているのか。そのニーズを客観的に把握することが大事です。

・自分のスキルが市場から求められているのか
・どのくらいの価格相場になっているのか

をまずは調べてみましょう。

現在は大手転職サイトだけではなく、エンジニアやデザイナーに特化した転職サイトもありますし、フリーランスやクラウドワーカー向けの案件検索情報サイトも非常に多いです。複数のサイトで自身の保有するスキルと照らし合わせながら、自分の仕事の相場を把握し、定期的にその情報をアップデートしてください。情報サイトに掲載されていて、エントリー数の多い案件が、適切な相場価格と言っても良いでしょう。

ニッチを見つけたフリーランスは活躍している

特定の市場または業界に焦点を当てるメリットとは

あなたが保有するスキルの業界ニーズやマーケットの大きさも大事ですが、「ニッチであるかどうか」も、稼げるかどうかに関わってくる大事な観点です。当たり前のことですが、あなたと同じスキルと知識を保有するライバルが多い分野では、どうしても熾烈な競争が起こってしまい、案件も獲得しにくく、稼ぐこともできません。ライバルが少ないニッチな分野であればあるほど、あなたに案件が依頼される確率は高くなり、稼ぎやすくなることはご承知の通りです。

しかしながら、ニッチな分野に長けたフリーランスなんて、ほとんどいません。大事なのは、あなたが得意なことを幾つか組み合わせて、ライバルが少ないニッチを見つけることが大事なのです。

例えば、

Webデザイナーの場合。デザインをできる人は非常に多いですが、コーディングもできる人は多くはありません。文章も書けるデザイナーであればもっと活躍の場も広がっていくでしょう。

プログラマーであれば、得意な言語がJavaやPHPだけでなく、PythonやGo言語などもできれば、引く手数多のプログラマーになれるでしょう。

自身の得意な分野を掛け合わせて勝負することは、大きな武器であり、あなたにしかできないオンリーワンとなります。フリーランス市場で優位に立てることは間違いありません。

ニッチ市場を見つけて、自分をその専門家として位置づける方法とは

ニッチ市場を見つけるために、下記の2つの観点で考えてみると良いでしょう。

【1】あなたのビジネスターゲットは誰か?

フリーランスとして、どのような人をターゲットにして仕事をしていきますか?そのことを見定めて、ターゲットについての理解を深掘りし、その人たちの傾向や特徴を明確にしてみましょう。そうすれば、どのようなことが求められているかが見えてくるはずです。

【2】あなたの必要性やメリットは?

ターゲットにする人々はなぜあなたが売っているものが必要なのか?あなたから何を望んでいるのか?彼らはどんな悩みを解決したいと思っているのか?その点を把握することも大事です。

あなたのブランディングを確立するために

フリーランスとして長期的に活動するには、セルフブランディングやSNSでの情報発信にも注力しなければいけません。大勢の方にあなたのことを知ってもらうことで、フリーランスでの成功もしやすくなるでしょう。

高品質なプロフィールとポートフォリオが重要

ポートフォリオとは「作品集」のこと。これまでにあなたが携わった案件や作品をまとめることが大事です。Webデザイナーなどのクリエイティブ職や、プログラマーなどのエンジニア職の場合、採用面接だけではその人が実際にどんなスキルやセンスを持っているのかは判断できません。

ポートフォリオがあれば、

この人はどんなスキルを持っているのか

持っているスキルやセンスが自社とマッチするか

などを判断できます。

見込み客を引き付けるストーリーテリングのテクニックとは

【1】セルフブランディングで他の人と差別化する

セルフブランディングとは、強みを打ち出して自らの「商品価値」を高める手法のこと。無名のフリーランスは、セルフブランディングに力を入れるのが得策です。

・この人は、◯◯な分野に長けている
・短納期でも大丈夫
・メールのレスが早い

など、

自身の強みをPRすることが成功への第一歩です。あなたの強みに惹かれたクライアントはリピーターになってくれる可能性が非常に高いです。

【2】SNSで定期的に情報発信する

SNSのアカウントを作り、定期的に情報発信してみましょう。個人のスキルで勝負するフリーランスは、まず世の中に自分の存在を知ってもらわなければなりません。

ITエンジニアなら、自作のアプリやサービスを紹介すると良いでしょう。最新技術の使用例や考察など、有益な情報も加えられればベターです。定期的に発信していくことでSNS経由で仕事の依頼が来る可能性があります。

活躍しているフリーランスは、交渉力を磨いている

成功的な料金交渉のためのストラテジーとテクニックとは

【1】自身の最低単価を必ず決めておきましょう

価格交渉でクライアント任せになるのはNGです。単価をこのくらいに上げてほしい、と具体的な提案ができるよう、まずは最低金額を決めておくことが重要です。現在請け負っている、もしくはこれから請け負う仕事に対する単価だけでなく、どんな仕事に対して最低単価がどのくらいなのか、仕事内容に応じて最低単価を決めておくと話がしやすくなります。

【2】金額交渉では、まず希望最低単価より高めで交渉してみる

いざ交渉する際は、希望の最低単価よりも高めの額を提示してみてください。先にハードルが高いものを出すことによって、その後提示するハードルの低いものを受け入れてもらいやすくすることができます。「20,000円は難しいけど、18,000円なら…」と納得してもらえる可能性が高まり、最終的に単価UP自体が通りやすくなります。

【3】相手のことも考えた上で提案する

気持ちよく単価を上げてもらうためには、相手の都合を考慮して提案することも重要です。相手の予算や体制的に難しいことは承知しているという理解を示す姿勢や、単価を上げてもらえるならほかの条件は譲る姿勢など、社会人として相手の都合を考えた上で発言するようにしましょう。

長期契約を確保するために、信頼関係を深める

クライアントと信頼関係ができているかどうかは最重要事項です。特に案件継続中に交渉する場合には、必ず信頼関係を重視してください。

クライアントとの信頼関係が築けていない原因としては、以下が考えられます。

・決められたスケジュール通りに、仕事が進められていない
・コミュニケーションが円滑にとれていない、レスポンスが遅い
・納品物の修正や戻しが多発している
・ミスが多い

上記のような仕事の進め方をしていると、信頼関係は絶対に構築できません。自身の仕事を振り返り、信頼関係ができているかどうかまずは確認してみましょう。

また、仕事で質のいいアウトプットができているかも重要です。どんなクライアントも、クオリティの低い仕事に高いお金は払いたくありません。雑な仕事になっていないか、詰めの甘い仕事になっていないかなど、今一度アウトプットの質を振り返ってみてください。

スキルと知識をアップデートすることの大事さ

継続的な学習とスキル向上の重要性

フリーランスは自身のスキルを使って仕事をするため、スキルや特技が商品と言えます。そのため今持っているスキルを向上させたり、新しいスキルを習得することが常に必要になってきます。

場合によっては資格を取得したり、専門知識を更に深めるための勉強を続けることが大切です。常に新しい情報を入手する姿勢や日々の中で勉強の時間を作るなど、自主的に学ぶ力や向上心が高い人は有利でしょう。

トレンドや技術を追求し、市場で競争力を保つ方法

▼複数のスキルを身につけて、得意分野を複数持つ

そうすることで、開発現場では重宝されることでしょう。複数の技術を習得していることで適切な技術を選択し、より効率的に業務が進行できます。

▼市場の動向にも気を配る

IT業界は日進月歩で技術革新が進められており、常に市場のトレンドや需要の高いスキルは変化しています。そのため市場の動向や新しい技術をいち早くとらえ、積極的に学んだり興味や関心を持ったりすることが大切です。ニーズの変化にも柔軟に対応できる技術者は、市場価値も上がるでしょう。

ネットワーキングの有効的な方法とは

ネットワーキングとは、専門的なネットワークを構築し、専門的な知識を深め、自分を知ってもらうことを目的とした社会的な活動のことです。フリーランスにとって、パートナーシップを構築することで、新しいビジネスチャンスを得る可能性を高めることができます。

オフライン・オンラインでのネットワーキング方法

オンラインでは、SNSやスキルシェアサービスなどを使って、案件を募集する方法があります。

SNS上で、

こんなことができるので、興味のある方はご連絡ください

こんなことに困っている方は、ご相談ください

と呼びかけることで、

リアルな知り合いだけでなく、面識のない人にまで「こういうスキルを持った人が案件を探している」という情報が拡散されて、依頼が舞い込む可能性が高まります。

また、オフラインでは、ビジネス交流会やビジネスセミナーなどに参加するのも良いでしょう。ネットで「ビジネス交流会」と検索すれば幾つかヒットしますので、新たな取引先や関係性を築くには効率の良い方法です。

フリーランスにとって、人脈が一番価値あるもの

ネットワーキングで一番確実で安心できる方法は、友人や知人など既に関係ができている人から、トライアル的に仕事を受けることです。お互いのことを知り合った関係性だからこそ、フランクに困っていることを相談されたり、こちらも提案しやすいはずです。友人や知人から、また新たに知人を紹介されてネットワークが拡がっていけば、こんなに嬉しいことがありません。人脈こそが、フリーランスで一番の強みだと言ってもいいでしょう。

最後に、フリーランスとして成功するためには

フリーランスとして成功するには、日々の仕事の中でしっかりと「実績」「信用」を積み重ねていくことが一番大事です。

「信用」は積み重ねるのは少しずつしか出来ませんが、壊れる時は一瞬にして壊れてしまうものです。特に駆け出しのフリーランスの方は「とにかく稼ごう!」と意気込んで、自分のキャパシティを超えた業務量を請け負ってしまったり、自分のスキルや実績に見合わない報酬を提示してしまったりすることも多いでしょう。その結果、業務量がパンクして思うような成果を出すことができず、クライアントからの信用を失ってしまいかねません。

自らを冷静に判断した上で適切な業務量、適切な報酬で業務にあたることが大事ですし、常にコミュニケーションを取って業務量や成果のハードルを調整してもらうことも必要です。きめ細やかな業務を心がけることで、クライアントの信頼を得れば、フリーランスで成功しやすくなります。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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