プロジェクトマネージャーの平均年収は?求められるスキルや仕事内容も解説

システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクトチームの指揮管理や全体の計画を手がけるプロジェクトマネージャー(PM)。エンジニアの開発スキルに加え、予算や人を管理するマネジメント能力も必要となる高度な仕事です。本記事では、そんなPMの平均年収や具体的な仕事内容、求められるスキル、役立つ資格などをご紹介。PMを目指す方は必読の内容となっておりますので、ぜひご覧ください!

目次

プロジェクトマネージャー(PM)の年収

早速、PMの年収相場を見ていきましょう。今回は国内の年収動向、年齢や経験年数による年収の違い、海外の給与事情について解説します。

国内の年収動向

求人ボックス 給料ナビ ※2023年11月22日時点」によると、PMの平均年収は644万円。日本全体の給与相場と比べると、高い水準であることが分かります。特に年収が高いのは東京都で平均664万円、最も低いのは佐賀県で455万円でした。ちなみにシステムエンジニアの平均年収は516万円となっており、PMの方が給与水準は高めです。

年齢や経験年数による年収の違い

2022年度版の「doda 平均年収ランキング」を見てみると、年代によっても年収が異なることが分かります。こちらでご紹介すると、20代のPMの平均年収は497万円、30代は平均683万円、40代は平均804万円、50代以降は平均852万円という結果となっていました。PMの年収は、経験年数や実績が積み重なることで高まっていきます。特に20代から30代にかけての上がり幅が最も大きくなっています。

海外の給与事情

built in」によると、アメリカのPMの平均年収は96,019ドル。日本円にすると約1430万円となっています。やはり日本と比べると、アメリカのPMの給与水準は非常に高いことが分かります。ただし、アメリカでは同じPMでも経験値や実力によってレベル分けがされていることが多く、そのレベルによって給与テーブルが異なります。場合によっては「PMよりもシステムエンジニアの方が給与が高い」といった状況になることもあるなど、人により年収に大きな幅が生まれやすいでしょう。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

そもそも、プロジェクトマネージャーとはどのような仕事を担うのでしょうか?具体的な業務の流れをご紹介します。

顧客ヒアリング・プロジェクト計画の策定

顧客に作りたいシステムの概要や予算をヒアリングし、それをもとにシステム開発の大まかな計画を立てます。システムの構造や主要な機能を決定し、予算規模や必要な人数、スケジュールなどを割り出します。

プロジェクトチームの編成

立てた計画をもとに、具体的にどのような人材がどの程度となるか、どのような機器が必要となるかなどを詰めていきます。その後、必要なスキルを持ったエンジニアやPLを集めたり、ベンダーに機器を発注したりして、プロジェクトが万全な状態で始動できるよう準備を進めます。メンバー間で認識のズレが出ないよう、プロジェクトの内容やゴールを全員と共有するのも重要な任務の一つです。

プロジェクト管理

いよいよ開発がスタートしたら、プロジェクトが円滑に進むよう各所とコミュニケーションを取っていきます。顧客の意向が変わったり、予期せぬ障害が起きたり、チーム間の連携が取れなくなったり…など、プロジェクトにはトラブルがつきもの。その際にPMがうまく交渉・調整したり、各PLやエンジニアにこまめに情報共有を行ったりすることで、スムーズな開発が実現します。

評価・レビュー

プロジェクトが完了したらレビューや振り返りを行い、評価して報告書を作成します。プロジェクトでの問題点や課題、またそれに対する対策などをまとめることで、次回のプロジェクトで活かせるノウハウを蓄積するのが報告書作成の主な目的です。

このように、PMはプログラミングなど直接的に開発に関わる業務は行いませんが、全体を俯瞰して管理や交渉・調整、振り返りを行うことで、プロジェクトの生産性・品質向上に貢献しているのです。

求められるスキル・能力

PMはプロジェクトを統括する立場だからこそ、技術的知識のほかにもさまざまなケイパビリティが求められます。具体的に必要となるスキル・能力をご紹介します。

プロジェクト管理能力

PMは、顧客の要望に応じた予算・スケジュール内でシステムを完成させることが主なミッション。そのためには、プロジェクトメンバーやリソースを適切に管理しなければなりません。人やモノをどう動かせば効率性が高まるのか、トラブルを防げるのか…などを考えて実行に移す能力が必要となります。

課題解決能力

顧客の困りごとをきちんと把握し、その問題を解決するためのシステムを設計・要件定義するのもPMの重要な任務です。課題発見能力、論理的思考性、仮説検証力など、課題を解決するための総合的な能力が必要となるでしょう。また、プロジェクト進行中も多種多様なトラブルが発生することが考えられます。その解決策を導いたり、代替案を考えたりする際にも課題解決能力は役立ちます。

リーダーシップ

プロジェクトを率いる立場のため、やはりPMにはリーダーシップが欠かせません。プロジェクトが目指すゴールをしっかりと設定して誰もが分かるように言語化し、人やモノを動かしていきます。また、メンバーから信頼してもらえるような人間力や人柄が備わっていると、プロジェクトはより円滑に進んでいくでしょう。

コミュニケーション能力

PMは、顧客、各種ベンダーや協力会社、PL、エンジニア…などさまざまな人とコミュニケーションをとる仕事。「1日のほとんどを打ち合わせに費やしている」というPMも少なくありません。相手の意向をきちんと汲み取り、それに応じた対応や交渉を行う能力が必要となるでしょう。

ドキュメントスキル

プロジェクトを立ち上げる際に必要となる計画書や提案書、要件定義書、プロジェクトの工程を記したガントチャート、プロジェクト完了後に提出する報告書…など、PMは多くの文書を作成します。そのため、誰もが分かる言葉で分かりやすく情報をまとめるスキルや表作成スキルが求められるでしょう。

プロジェクトマネージャーに役立つ資格

続いて、持っておくとPM業務に役立つ資格をご紹介します。

P2M資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が主催する資格試験です。この資格では、確実なプロジェクト完成に導くプロジェクトマネジメント体系や、付加価値の高いプロジェクトの組成やイノベーションを加速する仕組みづくりについての知識・能力を習得することができ、プロジェクトマネジメントに非常に役立ちます。

PMPとは、プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナルの略称。世界大規模のプロジェクトマネジメント団体であるPMIが主催している国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクトスタンダードとして広く認知されており、ITだけでなく建設業界など多くの業界から支持されています。

プロジェクトマネージャ試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の試験区分の一つです。「目的実現のためのプロジェクトの計画や、目標設定、ライフサイクル設定」「メンバーやリソースの確保、プロジェクトチームの編成、メンバー支援」など、PM業務を果たすために必要な知識・能力を養うことができる、IT分野のPM人材のための資格です。

技術もビジネススキルも兼ね備えているPMは、市場価値が非常に高い

本記事でご紹介したとおり、PMはIT技術だけでなく、課題解決能力やコミュニケーション能力などのビジネススキルも求められる仕事。そのため非常に市場価値が高く、年収も高まりやすいです。またPMを経験すると、デジタル面から経営戦略を考える「ITコンサルタント」や経営者などへとさらなるキャリアアップも可能となります。

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