会社員とフリーランス、どちらの働き方が自分にあっているのか悩んでいるITエンジニアの方も多いはず。そこで本記事では、これからフリーランスエンジニアへの転身を考えている方に向けて、フリーランスエンジニアになるメリットや転身までのステップ、成功するためのポイントについて紹介します。新たな働き方について興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアのメリット
会社員エンジニアからフリーランスエンジニアに転身する場合、そこにはどんなメリットがあるのでしょうか。代表的なものについていくつか解説します。
時間と場所を選ばず働ける
会社と雇用契約を結んでいないフリーランスの場合、働く時間と場所を自分で決められることも多く、柔軟なワークスタイルを実現できます。エンジニアの場合はPC1台あればどこでも仕事ができる場合が多く、出勤義務もないことから、自宅、カフェ、コワーキングスペースなど快適な場所で働くことができます。
多様なプロジェクトを通じてさまざまな経験を積むことができる
フリーランスエンジニアの場合、一つの企業に縛られることなく、さまざまなクライアントの案件に携わることができます。多様なプロジェクトに参加する機会に恵まれるので、最新技術やあらゆる業界・業務の知識などを身につけることができるでしょう。
自己啓発の時間を確保できる
フリーランスエンジニアの場合、自分の裁量である程度業務量をコントロールできるので、自己啓発の時間も確保しやすいと言えるでしょう。技術トレンドが目まぐるしく変化するIT業界では常に新しい技術が登場します。AIなどが普及した今、その技術革新のスピードはさらに加速していくでしょう。新しい時代に求められる技術を身につけ、自身の市場価値を維持するためにも、自己啓発は欠かせません。目の前の案件だけでなく、将来を見据えた自己投資がしやすいのもフリーエンジニアのメリットと言えるでしょう。
スキルと経験に応じた報酬を得られる
一般的にフリーランスエンジニアは、プロジェクトまたは時間単位で報酬を得るため、高いスキルと豊富な経験を持っていればそれに見合った高い報酬を得ることができます。当然会社員でも成果が正当評価される場合もありますが、昇給・賞与のタイミングは限られているため、フリーランスほど実力が給与に反映されにくいケースがあります。また、複数の収入源を確保することができるので、年収アップも期待できます。
興味のない案件を断ることができる
会社員であればある程度希望を通せる場合はあるものの、基本的には会社の方針に従う必要があります。一方でフリーランスエンジニアの場合、興味ない案件や気が乗らない案件は断ることができます。明確に「なりたい自分像」がある方にとっては、追求したい技術や分野を最短距離で突き進むことができるでしょう。
フリーランスエンジニアになるには
上記のようにさまざまなメリットがあるフリーランスエンジニア。実際にフリーランスとして独立するためには、どんな準備をすればいいのでしょうか。
スキルを磨く
まず、フリーランスエンジニアとして働くための技術的なスキルをもっていることは必要不可欠です。
例えば
・プログラミング言語
・フレームワーク
・データベース技術
・クラウドサービス
など。
これらのスキルを学び、実践の中で磨いておきましょう。また、フリーランスエンジニアは自分自身でビジネスを運営していくため、契約交渉、請求、税務などの基本的なビジネススキルも必要となります。
経験を積む
フリーランスとなる前に、一定の経験を積んでおくことも欠かせません。現在活躍しているフリーランスエンジニアの多くは、会社員時代に培ったスキルや経験を活かして活躍しているケースがほとんどです。フリーランスとなる前に、業務の流れやプロジェクト管理などの基礎的な経験をなるべく多く積んでおきましょう。またクライアントとのコミュニケーション力についてもフリーランスエンジニアにとって必須となるため、プロジェクト要件の理解や、問題解決に向けた提案、進捗状況の報告など、エンジニアとして求められる一連の流れをマスターしておくことが大切です。
ネットワークを構築する
フリーランスエンジニアとして安定的に案件を獲得していくため、事前にクライアントや他のフリーランスエンジニアとのネットワークを構築しておくことも重要です。そのためには各種イベントやオンラインコミュニティへの参加、SNSを通じて著名人や他のエンジニアとも積極的に交流をしていきましょう。そうして構築したネットワークは、あなたに新しいビジネスの機会をもたらし、スキルや経験を広めるのにも役立つはずです。
上述したすべての準備が整ったら、あなたはフリーランスエンジニアとしての業務を開始できる状態だといえるでしょう。案件が安定するまではフリーランスエージェントのサービスなどを活用することもオススメです。
フリーランスエンジニアとして成功するためのポイント
フリーランスエンジニアとして新たにキャリアをスタートさせた後、成功するためにはどうしたらいいのでしょうか。以下、フリーランスエンジニアとして成功するためのポイントを解説します。
自己ブランディング
フリーランスエンジニアとして成功するためには、自分自身をブランドとして位置づけ、市場での競争力を高める「自己ブランディング」が非常に重要となります。以下に、自己ブランディングとして主な要素を紹介します。
専門性の強調
フリーランスエンジニアとして、
・あなたがどの技術に精通しているのか
・どのようなプロジェクトで経験を積んできたのか
を明確に伝えることが重要です。特定の分野や技術に焦点を当てることで、あなたのブランドはより魅力的で覚えやすくなります。
個人のオンラインプレゼンス
自己ブランディングとしてオンラインプレゼンスを構築することも欠かせません。
・Webサイト
・ブログ
・SNS
・プロフェッショナルネットワーク（LinkedIn）
などのプラットフォームを通じて、自分のスキル、経験、実績を示し、提供できるスキルの内容を共有しましょう。
クライアントからのフィードバックと評価
フリーランスエンジニアとして、過去のクライアントからのフィードバックや評価を公表することも非常に有効な自己ブランディングの手法となります。そうすることで、新しいクライアントや潜在的な雇用主があなたのスキルと信頼性を認識し、評価をしやすくなります。さらに、成功したプロジェクトや成果について具体的に説明し、それがどのようにクライアントのビジネスに貢献したかを強調することも有効です。
スキルアップと学習の重要性
フリーランスエンジニアとして成功するためには、スキルアップと学習の重要性を理解しておくことも欠かせません。技術は日々進化し、新たな言語やツールは次々と生まれています。これらを学び、自己のスキルセットを常に更新し続けることで、自身の市場価値を維持し、クライアントのニーズに対応することが可能になります。自己啓発の時間を大切にし、新たな知識を積極的に吸収することで、競争力を保ち続けることが成功するための重要なポイントとなります。
フリーになる場合は、デメリットも踏まえた上で慎重に判断しよう
ご紹介したように経験やスキルがあり、叶えたいワークスタイルやエンジニア像がある方にとってフリーランスエンジニアは非常に魅力的な働き方と言えるでしょう。一方で、経験浅い方や技術力に自信がない方の場合、案件獲得で苦労したり、収入が途絶えてしまうなどのリスクもあります。それでもフリーランスエンジニアを目指したい方は、本記事で紹介したメリットに加え、「本当に自分が独立してやっていけるだけの実力があるか」、自分を俯瞰しながら慎重に判断してください。もちろん独立してから経験を重ね、スキルを身につけて理想を叶えている人もたくさんいます。あなたにあったワークスタイルを通じて、ぜひなりたい自分を目指してください。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。
