AIエンジニアの年収相場は?仕事内容や必要なスキル、将来性を徹底解説

ここ数年で、AI(人工知能)は私たちの生活の至る所で活用されるようになりました。スマートフォンの音声認識や自動車の自動運転、生活家電のロボット化、医療現場など、急速に発展を遂げています。その技術を支えるのがAIエンジニア。これから目指される方も多いのではないでしょうか。今後もAI分野は需要が高まることが見込まれており、活躍できる機会もさらに増えていくことでしょう。そこで本記事では、AIエンジニアの年収相場や仕事内容、必要なスキル、将来性などをご紹介します。

目次

AIエンジニアとは

IT業界において、AIエンジニアとは機械学習やデータ解析などのAI分野を専門とするエンジニアのことを指します。クライアントのビジネス課題をAIの専門知識や技術によって解決することが役目です。


AIエンジニアが携わる分野は、

・AI開発に携わる「プログラム分野」
プログラミング分野では、AIによるプログラムの開発・実装を行います。

・蓄積されたデータの解析・活用を行う「アナリティクス分野」
アナリティクス分野では、AIで導き出された情報を基にして、クライアントの課題解決に役立てる戦略の立案を行います。

に分けられます。

似た職種でITエンジニアがありますが、違いは以下になります。

・ITエンジニア:クライアントの仕様書や企画書に則ったシステムの開発を行う。
・AIエンジニア:クライアントの課題を解決するために、AIを活用した提案を行う。

AIエンジニアはプロジェクトの上流工程から携わり、プログラミングの知識や技術はもちろん、AIの専門知識や数学知識、統計学への理解も必要となります。

AIエンジニアの年収相場

求人ボックス 給料ナビ(2023年10月21日現在)」によりますと、AIエンジニアの仕事の平均年収は約596万円。ITエンジニアの平均年収が、「求人ボックス 給料ナビ(2023年10月21日現在)」によると477万円となっており、約120万円もの差があることになります。

正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは563〜661万円でした。求人全体の給与幅としては367万円〜1,151万円とかなり広いため、勤務先や経験年数、求められるスキルによって年収に大きな差があると見受けられます。

地域別で比較すると最も平均年収が高い地方は関東地方で。その中でも東京都が619万円と高い水準になっています。 一方、最も給与水準の低い都道府県は461万円の北海道。東京都との差は158万円にのぼります。

AIエンジニアの仕事内容

仕事内容を具体的に細分化すると、AIエンジニアの仕事は「AI開発」「学習」「分析」の3つに分けることができます。それぞれどのような仕事なのかを解説していきます。

AI開発

近年のAI開発ではディープラーニングが主流です。ディープラーニングにはTensorFlow、PyTorch、Kerasなどのライブラリがあり、これらを活用しながら開発を行います。

プログラミング言語はPythonが主流です。エッジAIと呼ばれる端末側に入れ込むタイプのAIの場合、CやC++が用いられることもあります。

機械学習

機械学習とは、昨今のAI技術の核となる技術。様々なデータをコンピューターに与えて、反復的に学習させることでパターンを導き出したり、情報の特徴といったものを解析したりすることです。AIエンジニアは、データを収集・作成し、クレンジングと呼ばれる不要データの削除なども行なう場合があります。

分析

大量のビッグデータから必要となる情報を分析し、導き出された結果からビジネスの状況改善のために、仮説を立てて問題解決の手段を提案したり、サービスの改善立案を行うことが役割です。データ分析のためのプログラミング能力や統計学といった数学的知識、問題解決のためのコンサルティング能力が求められます。分析の場面では、データサイエンティストやデータアナリストなども活躍します。

AIエンジニアに必要なスキル

AIエンジニアとして必要といわれる主なスキルや知識について紹介します。

論理的な理解力・思考力

AIエンジニアはデータを扱うことが多く、論理的な理解力や思考力が求められます。膨大なデータに対してロジカルに取り組む姿勢が必要です。

機械学習の基礎知識とディープラーニング

AIエンジニアは、機械学習の基本的な知識や技術はもちろんのこと、昨今ではディープラーニング(深層学習)の活用も求められます。ディープラーニングとは、機械学習を発展させたもので、ニューラルネットワークと呼ばれる仕組みを用いて、AI自体が膨大なデータから学習・予測するという技術です。

Python(パイソン)の知識

AI開発に用いられるのが汎用的プログラム言語「Python」です。PythonはAI技術との相性が良く、ディープラーニングのプラグラムにもPythonが使用されています。

数学の知識

AIを用いて大量のビッグデータを集めて「解析する」場面で必要になるのが、数学の知識です。統計学を筆頭に線形代数や微積分などの数学的知識が求められます。

データベース言語の知識

データベース言語とは、データベースの定義や操作・制御を行う際に使われます。特に「SQL(エスキューエル)」は必須です。現在ビッグデータに注目が集まっていることもあり、膨大なデータをAIに活用する際に、SQL知識の重要度は高まっています。

AIエンジニアのキャリアパス

AI技術の進化は目覚ましく、わずか数年で学んだ知識・技術が役に立たなくなることも珍しくはありません。そのためAIエンジニアは常に最先端の技術や知識を学習していく姿勢が求められます。ここでは、キャリアパスの例をご紹介します。

AIエンジニアの専門性を高める

データ解析技術、画像解析技術、自然言語処理技術など、AIエンジニアの分野の中で自分の専門分野を築いていく道です。

マネジメント職に就く

プロジェクト全体のスケジュール管理、タスク管理、メンバー管理などを担うマネジメント職としてのキャリアパスがあります。マネジメント経験のあるAIエンジニアは希少なため、市場価値を高めるために有効なキャリアパスのひとつです。

AI・機械学習コンサルタントになる

AI・機械学習コンサルタントは、AI領域における全般的なアドバイスをする仕事です。

キャリアアップするには、AIエンジニアとして様々なAI領域のプロジェクトマネジメントの経験と、クライアントに企画提案できるビジネススキルが必要になります。

データサイエンティストになる

膨大なデータから企業に必要な情報を抽出し、分析するデータの専門家です。キャリアアップしていくにはデータ分析に基づいて仮設検証をおこなっていくスキルと、マーケティング上の課題を解決できるスキルが求められます。

AIエンジニアとして成功するために、日々学習を

最後に、取得した方が良い資格試験や検定を紹介します。取得することで年収アップにもつながるでしょう。

基本情報技術者試験

経済産業省が主催する国家試験。ITや情報処理の基本的な技術や知識だけではなく、経営やマネジメントについても一定の知識が求められます。

統計検定

統計検定は、統計に関する知識や活用法を有しているかを検定する全国統一試験です。

G(ジェネラリスト)検定

ビジネス現場でディープラーニングを活かす知識を持っていることを証明する資格。

E(エンジニア)資格

ディープラーニングを実装するエンジニアとしての技能を持っていることを証明する資格。

Python 3 エンジニア認定試験

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間資格。プログラミング言語・Pythonの、基礎的な文法を理解していることを認定します。

AI技術の進化は目覚ましく、たった数年で学んだ知識・技術が役に立たなくなることも珍しくはありません。そのため、最先端の技術や知識を学習していく姿勢が求められます。ぜひ本記事を参考に継続的なインプットを続け、収入アップを目指してください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次