Javaとはどんな言語?ITエンジニアを目指す方に向けた完全ガイド

ITエンジニアに興味をお持ちの方は、恐らく一度は耳にしたことがあるであろう「Java」。IT業界で圧倒的な支持率・普及率を誇るプログラミング言語のひとつで、さまざまなシステムに用いられています。本記事では、そんなJavaについての基礎知識から習得方法、将来性、おすすめの学習リソースまでご紹介。完全ガイドとなっておりますので、Javaの知識を深めたい方はぜひチェックしてみてください。

目次

Javaとは

JavaはC言語をベースに開発されたプログラミング言語。Googleが開発に用いる3大言語(Java、C++、Python)のうちの一つとしてもよく知られる、世界中で人気の言語です。

Javaが生まれた背景

Javaは、1990年代前半にサン・マイクロシステムズによって開発されました。当時は「Oak」という名前でプロジェクトが発足しましたが、商標権の関係で現在の名前となった歴史があります。

Javaの基本理念は「Write once, run anywhere(一度書けばどこでも動く)」。この言葉どおり、Javaは元の開発環境とは異なる環境でもきちんと実行されるという構造となっています。この構造が人気を博し、ソフトウェア開発サービス提供デバイス製造などさまざまな場所で利用されるようになりました。

2000年代前半には開発者が400万人を超え、2000年代後半にはGoogleがJavaで開発したAndroidを発表。2009年にOracleがサン・マイクロシステムズを買収し、Oracleを代表する製品の一つとなりました。その人気は衰えることなく、現在もさまざまな開発にJavaが使用されています。

Javaの特徴

先ほども少し触れましたが、Javaの何よりの特徴は、

「どんなコンピュータでも使用できる」という点。Javaは「JVM」という仮想マシンで動いており、このJVMが使えるコンピュータであれば、OSがMacでもWindowsでもLinuxでもJavaが実行されます。

またJavaでの開発を行う際は「オブジェクト指向」という考え方を前提として持っておく必要があります。

オブジェクト指向とは、それぞれの部品を組み合わせることで、大きな1つのプログラムを作る考え方のこと。

たとえば1台の自動車を作る際、エンジンやタイヤ、ホイールなどは共通機能として作っておけば、さまざまな製品に簡単に転用できますよね。このように、各製品に共通する機能ははじめに定義して作っておき、それを各製品に織り込むのがオブジェクト指向です。

オブジェクト指向には「作業効率が高まる」「メンテナンスがしやすい」といったメリットがあります。

Javaを学ぶ利点

前述のとおり、

・一度Javaで書いたコードはその後どんなコンピュータでも利用可能。
・特定のプラットフォームに依存しないため、非常に自由度が高い。
・Javaは処理速度が速く安定性も高いため、基幹システムや組み込みシステムにも利用可能。
・セキュリティを考慮した安全性の高い設計となっているため、官公庁や金融機関のシステム開発にもよく用いられる。

ちなみにJavaは世界中で30年以上使用されている人気の言語だからこそ、フレームワーク(あらかじめ作られたプログラムの骨組み)やライブラリ(よく使うプログラムをまとめて部品化したもの)も豊富。Javaを学ぶための手順書なども数多く出版されているため、未経験の方でもスキル習得はしやすいでしょう。Javaを使うプロジェクトの求人数もトップクラスに多いため、仕事に直結しやすいという利点もあります。

Java習得のステップガイド

続いて、Javaを習得するための5ステップをご紹介します。

STEP
環境を構築

まずは、Javaで開発を行うための環境を構築しましょう。Javaの実行に不可欠な「JDK(Java Development Kit:Java開発キット)」や、開発に必要な機能をまとめた「統合開発環境(IDE)」、ソースコードの管理によく用いる「Git」などをインストールして、操作方法などを覚えてみてください。

STEP
Javaの基本文法を学ぶ

環境構築ができたら、早速Javaの基本文法から学んでいきましょう。文法は書籍、学習サイト、スマホアプリなどさまざまな場所で学ぶことができます。1番初めは、書籍を読んで体系的に知識をインプットするのがおすすめです。前述のオブジェクト指向についても、この段階でよく勉強しておくと後々役に立ちやすいです。

STEP
Javaのフレームワーク・ライブラリを学ぶ

基本的な文法を学んだら、続いてフレームワークやライブラリについて勉強してみてください。よく使うプログラムがまとまっているため、より効率的に開発ができるようになります。

STEP
開発の流れを知る

これからの仕事のためにJavaを学んでいるという方は、実践に入る前に開発プロジェクトの流れを把握しておくとよいでしょう。Javaに限らず、システム開発は「企画・要件定義」→「基本設計」→「詳細設計」→「開発」→「テスト」という流れで行われるのが一般的です。各工程でどんな作業が発生するのか、メンバー同士がどのように連携するのかなど、具体的な仕事の流れを書籍や動画で学んでみてください。

STEP
Java開発に挑戦

最後に、実際のJava開発にチャレンジしてみてください。最初のうちは、既存システムのプログラムを写経してみるのがおすすめ。どのような仕組みになっているのかを理解しやすくなります。その後、徐々に自身のアイデアをプログラムに反映していくと、システムを生み出す面白さを実感できるようになるはずです。

Javaの活用事例

Javaは、業務システムやWebサイト、アプリはもちろんのこと、ゲーム、家電、IoT製品…と非常に幅広い開発に活用することができます。

より具体的にすると、

・大手企業の基幹システムや金融機関の取引システム
・Androidアプ
・日頃よく見るWebサイトや世界的SNS
・人気コンシューマーゲーム
・蔵庫や洗濯機といった家電

など、生活を支えるありとあらゆる製品・サービスにJavaが用いられています。

Javaの将来性

Oracleによると、Javaは現在510億以上の製品・サービスで稼働しており、開発者も数百万人は存在しているとのこと。プログラミング言語は200種類以上ありますが、その中でも最もオーソドックスな言語と言えます。IT業界は技術革新が激しいものですが、現在もJavaを使ったシステムは次々と生み出されています。そのためJavaが他の言語に置き換えられたり、廃れたりする未来は、そう簡単には訪れないでしょう。

おすすめのJava学習リソース

Java初心者の方に向けて、おすすめの学習リソースをご紹介します。

書籍

これからJavaを勉強しはじめるという方には、スッキリわかるJava入門 第3版(スッキリシリーズ)がおすすめ。

初心者だと分かりにくい仕組みやつまづきやすいポイントが丁寧に説明されており、未経験の方でも理解しやすい内容となっています。また前述の「オブジェクト指向」も、RPG制作を例に分かりやすく解説されています。

Q&Aサイト

プログラミングの際に、書籍やまとめサイトを見ても分からない不明点や疑問点が出てきたら、Q&Aサイトを利用してみましょう。おすすめのサイトはteratailや「stack overflow

どちらもユーザー数が多く、回答してもらえる確率が高いサイトです。また最近は、エラーが出た際などにChatGPTを利用するITエンジニアも増えてきています。

Javaを習得し、マルチに活躍できるエンジニアを目指そう

本記事では、Javaの基本情報や歴史、スキル習得の方法、将来性などについて解説しました。世界中のありとあらゆるシステムに活用されているJavaは、将来性も抜群今はエンジニア未経験だという方も、Javaを習得すれば仕事に繋がりやすくなることは間違いありません。興味をお持ちの方は、本記事も参考にしながらぜひJavaに触れてみてください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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