いざフリーランスになったものの、案件が思うように受注できない
クライアントとの面談の場でどのように自己PRしたらいいのかわからない
そんな悩みを抱えるフリーランスエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、効果的な自己PRに欠かせない、スキルシート作成の方法から面談に受かるテクニックを紹介していきます。
案件獲得するために必要なスキルシートについて
エンジニアが案件を獲得するにあたって、欠かせないといわれるスキルシート。具体的にはどんなシートのことを指すのでしょうか。
スキルシートとは
履歴書や職務経歴書と同様に、自分がもつITスキルについて詳細に記した文書のことです。クライアントと契約し、希望するプロジェクトに参加するために、自分の専門分野や経験を明確に伝える重要なツールとなります。「技術経歴書」と呼ばれることもあり、大抵の場合A4サイズ1枚~4枚程度で作成されます。
スキルシートを作成する目的と重要性
書類選考や面談時において、クライアントに自身がもつスキルを効果的にアピールするためにスキルシートは欠かせません。クライアントは提出されたスキルシートをもとにエンジニアを評価するため、シート上でうまくアピールができないと、経験やスキルに関わらず不合格となることもあります。そのため、スキルシートを丁寧に作成することはもちろん、自分のスキルシートが他のエンジニアと比べて魅力的に見えるよう工夫することも大切です。
案件合格率を上げる!イケてるスキルシートを書くポイント
上述したように、自身が希望する案件を獲得するためには、他のエンジニアとの差別化となるスキルシートを作成することが重要です。では、より魅力的なスキルシートを作成するためにはどうしたらいいのでしょうか。
ポイント1:過去に携わったプロジェクトを詳細に記載する
過去に参画したプロジェクトや開発した業務内容を記載する際には、
・どのような製品・サービスを開発したか
・チーム内でどのような役割を担当したか
など詳細に記載するようにしましょう。
詳細を分かりやすく記載することで、エンジニアがどのようなプロジェクトにどんなポジションで参画したのか、クライアントに理解してもらいやすくなります。
ポイント2:プロジェクトの成果を定量で記載する
また、プロジェクトについて言及する際には、具体的な数値を用いて定量的な情報を入れることも欠かせません。
例えば、
・サービス開発により年間売上が●%増
・開発したシステムで効率が▲%改善
など。
数値を含む表現が入ることで、エンジニアが持つスキルや成果に対して、より説得力を高めることができます。
ポイント3:最新のプロジェクトから記載する
エンジニアのスキル評価は、主に半年~1年(最長でも2年~3年)の経験に基づくため、プロジェクトの経験は、新しいものから順に記載をしましょう。たくさんのプロジェクトを経験している場合は、それら全てを詳細に書くのではなく、厳選することが大切です。特に自身が獲得したいと思う業務についてはより詳細な情報を書き、関連性の低いプロジェクトは短めにまとめるようにしましょう。そうすることで、クライアントに対してアピールとなる成果を強調することができます。
ポイント4:経験が少ない場合は小規模な業務でも記載する
経験が少ないエンジニアは、些細な不具合対応や軽微なアップデートなど、小規模なプロジェクトも余すことなく記載するようにしましょう。自分では大したことないと思っていても、企業から見ればとても価値あるものに映ることもあります。何が魅力的に感じられるかはそれを見るクライアント次第なので、自分だけの視点で情報を省かないように気をつけましょう。
ポイント5:コミュニケーション能力について記載する
クライアントは保有する技術だけでなく、エンジニア自身のコミュニケーション能力も重視していることが多いです。そのため、過去にあなたがどのようにチーム内で役割を果たし、円滑な運営に向けて取り組んだかをスキルシートに記載することで、よりあなたの魅力を伝えられるはずです。
スキルシート作成以外に必要な「面談力」とは
フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、スキルシートの提出だけではなく、クライアントとの面談にも受かる必要があります。面談に受からなければ案件の受注はできず、収入を得ることができません。そのため、「どんな質問をされることが多いのか」や「面接に受かるコツ」など、面談に関する情報を事前に調べ、自分なりの対策をしておくことが重要です。
面談でよく聞かれる質問について
まず、クライアントとの面談で聞かれやすい質問には、どのようなものがあるのでしょうか。
プロジェクトに参加したい動機
プロジェクトへの熱意を確認するため、「なぜそのプロジェクトに参加したいのか」「どのような意欲や目標を持っているのか」といった志望動機については、ほとんどのクライアントから質問されるはずです。エンジニア自身にとっても、「自分が何を達成したいのか」「どうプロジェクトに貢献できるのか」を説明するチャンスになります。
これまでの開発経験・スキル
エンジニアのスキルと経験を確認するため、過去に関わった開発経験や使ったプログラミング言語・ツールについての質問もされるでしょう。その際に、応募する案件に関連する経験やスキルを強調した回答ができると、自身が案件にマッチしていることをクライアントにアピールできます。また、日ごろどのような観点で業務に取り組んでいるかも合わせて回答するとより効果的です。
チームでの開発経験の有無
チームの和を乱すエンジニアを参加させてしまうと、周囲のエンジニアの退職リスクが高まるため、チームで開発した経験があるかどうかも重要視されます。チーム内でも問題なく取り組めるエンジニアだとクライアントから信頼してもらうため、自身のコミュニケーション能力や協調性を示せる回答の準備が必要です。
どのような役割を担ってきたか
エンジニアにどの程度の仕事を任せられるか判断するため、これまで参画したプロジェクトでどのような役割を担ってきたかを聞かれるケースも多いです。その場合は、過去のリーダー経験や、要件定義などの上流工程に携わった経験などを話せると、自身の管理能力や柔軟な対応力などのアピールにつながるでしょう。
開発中の課題や問題に対してどう取り組んだか
エンジニアとして開発を進めていく中で、問題や課題は必ず出てくるものです。面談ではそんな過去に起こった困ったエピソードや、それに対してどのように問題を解決したかということについてもよく聞かれます。特にチームメンバーとどうコミュニケーションを取り合いながら解決に導いたかについて話せると効果的です。
面談における効果的なテクニックとは
質問対策などを行って面談に臨んでも、なかなか案件獲得に結びつかない…。そんなこともあると思います。下記ではそんな悩みを払拭できる、面談での効果的なテクニックについて紹介します。
これは相手に対する敬意を示し、自信と誠実さを伝えるのにとても有効です。また、面談相手であるクライアントが言っていることに集中している姿勢を見せることができ、好印象につながります。
話す際には何(What)、誰(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、なぜ(Why)、どのように(How)について意識して話すと、内容が整理され、聞き手に対して簡潔で明確な情報を伝えることができます。
古典的な手法ではありますが、あなたがクライアントの言葉を真剣に受け止め、理解しようとしていることを示すのに役立ちます。また、自身にとっても面談後に話した内容を思い出すのにも便利です。
面談は一方通行のものではなく、双方向のコミュニケーションであるべきです。逆質問を用意しておくことで、「クライアントのプロジェクトや会社に興味がある」という積極性や意欲的な姿勢をアピールできます。
事前準備を徹底し、面談合格率の高いエンジニアになろう
フリーランスエンジニアとして活躍したい方にとって、案件獲得のために魅力あるスキルシートの作成や、事前に面談対策をしておくことはとても重要です。面談ではスキルや経験だけではなく、仕事に対する姿勢や将来像について問われるケースも多くなっているので、自己分析や自身のキャリアの棚卸をしっかりと行っておきましょう。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます