エンジニア必見!客先常駐のメリットとデメリット徹底解説

常に進化をし続けるIT業界において、高い技術力が求められるITエンジニアの採用が難しくなっているなか、クライアント先に常駐して開発を担当する「客先常駐」という働き方が一般的となっています。

しかし、「客先常駐」で検索をすると、

「やばい」「やめておけ」

といった検索結果も多くあり、

これからエンジニアを目指す方の中には不安を感じる人もいるでしょう。そこで本記事では、客先常駐で働くことのメリットとデメリットについて詳しく解説をします。客先常駐の実態について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

客先常駐のメリット6選

まず、客先常駐のメリットについて具体的にどんなことがあげられるのかみていきましょう。

メリット1:さまざまな経験を積める

客先常駐の場合、大体が半年から1年という短いスパンで勤務先が変わるため、さまざまなプロジェクトを通じて、多種多様な経験を積むことができます。また、多くの職場を経験することで、自分に合う環境や仕事がわかってくるため、得た経験を自身のキャリア形成に活かすことができるでしょう。

メリット2:常駐先は大手企業も多い

客先常駐の案件のなかには、大手クライアントのプロジェクトも多数含まれています。そのため、通常であれば狭き門である大手クライアントで働けるチャンスを得やすくなります。また、常駐先でエンジニア自身の実力や結果が認められれば、引き抜きの声がかかる可能性も十分にあるでしょう。

メリット3:クライアント対応力が身につく

客先に常駐すると、常駐先のなかでさまざまな問い合わせやトラブルに対応しなければなりません。そのため、日常的に起こるクライアントとの接触を通じて、他のエンジニアとの差別化にもなる対応力を磨くことができます。最新の技術に関する知見が求められるケースもあるため、IT知識の習得にもつながるはずです。

メリット4:人脈を広げられる

異なるプロジェクトやクライアント先で働くことにより、さまざまな業界のプロフェッショナルや専門家と交流できる機会が増えます。そのため、幅広く人脈をつくることができ、交流を通じて新しい視点や知識の獲得、将来的なキャリアチャンスや協力関係を築くための基盤を形成することが可能です。

メリット5:残業が少ない

客先常駐のITエンジニアは、働いた時間に応じて報酬が決まり、エンジニアに残業が発生した場合はクライアント側は超過分の給与を支払う必要があります。そのため、クライアントは決められた予算内で運営ができるよう、客先常駐のエンジニアには残業を依頼するケースが少ないです。

メリット6:やりがいを感じやすい

自社勤務のエンジニアは、基本的に上からの指示に従うことが多く、人によってはやりがいやモチベーションを維持することが難しい場合があります。ですが、客先常駐のエンジニアだと、手がけた業務に対して人から直接感謝を受ける機会が増えます。周囲から頼られるようになることで自分に自信がつき、より一層やりがいを感じられるようになるでしょう。

客先常駐のデメリット6選

では、客先常駐のデメリットにはどんなことがあげられるのでしょうか。具体的にみていきましょう。

デメリット1:帰属意識が低くなる

エンジニアは常駐先での仕事が主になるため、自社の社員との交流が少なくなります。この状態が長く続くと、自社に対する所属意識や連帯感が薄れ、自社への帰属意識が低くなりやすくなります。また、自社の人と会えないために、なかなか仕事上の悩みを言うことができず、孤立感を感じてしまうエンジニアもいます。

デメリット2:マネジメントや上流工程に携われない

客先常駐では多くの場合、上流工程の業務は客先社員が担当し、常駐するエンジニアには下流工程のタスクを任されることが多いです。そのため、スキルアップなど自身が成長する機会が限られてしまうことがあります。また、機密性の高い仕事が任されにくいことから、プロジェクト全体を統括するポジションは任されにくいため、マネジメントの経験は積みづらいでしょう。さらに、一定期間でプロジェクトが変わるため、特定のスキルを深く磨く時間が取りづらいというデメリットもあります。

デメリット3:やりがいのある仕事も手放さなければいけない

上述したように、客先常駐のエンジニアが携わるプロジェクトは一定期間で変わるため、運よくやりがいを感じる仕事に出会えても、契約期間が満了となれば現場を離れなければなりません。せっかく信頼関係を築いたメンバーとも別れることになり、またイチから別のプロジェクトに携わらなければならないため、人によってはモチベーションの維持が難しくなる場合もあります。

デメリット4:正当に評価されないことがある

日々の業務はクライアント先で行うものの、昇給や昇格に関わる評価は所属する企業が行うため、実際の業績や努力が所属企業に適切に評価されない可能性もあります。また、現場に自身のがんばりを評価してくれる人がいないことで、人によっては仕事に対して張り合いがなくなり、やる気が低下してしまうエンジニアもいます。

デメリット5:常駐先での人間関係がストレスになる

客先常駐だからこそ、周りは同僚ではなくクライアントです。そのため一緒に業務を進めるメンバーであってもフランクな交流ではなく、他人行儀なコミュニケーションとなり、粗相のないよう常に気をつける必要があります。そんな緊張状態が長く続くことから、常駐先の人間関係にストレスを感じるエンジニアも多いようです。

デメリット6:通勤が必要になる

客先常駐の仕事では、クライアント先までの通勤が必須となるため、人が多い電車通勤をストレスに感じるエンジニアもいます。特に自宅から遠かったり、テレワークの経験者だと馴染むまでに時間がかかる可能性があります。企業によっては、社員と客先常駐のエンジニアで交通費の支給ルールが異なる可能性があるため、注意をしましょう。

客先常駐を成功させるためのポイント

客先常駐として働くITエンジニアが成功するためには、以下のようなポイントを心がけると良いでしょう。

ポイント1:公式サイトやHPで事前にどんな会社か確認する

常駐先となる企業の公式Webサイトを確認し、概要、沿革、理念などを事前に熟知しておくことは重要です。サイトから企業文化を把握し、自身の価値観や求める職場環境の条件に合致するかを評価しましょう。社長の挨拶や社内ブログなども判断材料となるため、確認しておくと良いです。

ポイント2:口コミや評判を調べる

企業選定時には、公式情報だけでなく、実際に働いた人の評価も参考にしましょう。これにより企業の内部的な課題や問題点が明らかになることもあります。ただ、ネットの評価は個人のバイアスが影響している可能性があるため、これらの情報は参考程度に留め、個人差を考慮して受け止めることを忘れないようにしましょう。

ポイント3:事前に見学し、常駐先の職場を確認しておく

プロジェクトを選ぶ際、説明会や見学ができる場合は、常駐先となる現場の雰囲気や、設備を直接目で見て確認するのもオススメです。また、実際に現場に足を運ぶことで担当者の話だけでなく、働く社員の様子なども視察することができるため、プロジェクト参画後のイメージがわきやすくなるでしょう。

ポイント4:コミュニケーション能力を身につけておく

客先常駐の業務は、初対面の人とのやり取りが多く、現場で円滑に業務を進めるためにはコミュニケーション力が欠かせません。事前にクライアントとスムーズな対話が行える程度のコミュニケーション力を身につけておくと、参画後のプロジェクトの進行をスムーズに行うことができるでしょう。また、クライアント先の社員と連携できれば、余計なトラブルの防止にも役立ちます。

ポイント5:目標を明確に定めておく

客先常駐のデメリットとして「モチベーションを維持しづらい」などがありますが、それも事前に自身の目標を明確にしておけば防げること。客先常駐を経験したあとのキャリアパスについて具体的に思い描いておくことで、このプロジェクトで自分は何を身につけたいのかという目の前の目標も定まりやすくなるはずです。

メリット・デメリットを理解して、スキルアップに活かそう

客先常駐について、「やばい」「やめておけ」といった噂を聞くことはたくさんあるでしょうが、自分自身でメリット・デメリットについて理解したうえで働き方を選択することが重要です。人によっては客先常駐を経験することで望んだキャリアを手にするチャンスが広がることもあるため、本記事を参考に自分のビジョンに合ったキャリアアップを目指してください。

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