フリーランスエンジニアに必要なスキルセットとは?成功へのステップガイド

企業に属さず、個人事業主として案件単位で仕事を請け負うフリーランスエンジニア。保有しているスキルや能力次第で上限なく稼ぐことができるため、近年注目が集まっています。

そこで今回は、フリーランスエンジニアに必要なスキルセットや、報酬を高めるポイントなどをご紹介します。現在フリーランスエンジニアを目指している方や、フリーランスエンジニアとしてさらにステップアップしたいとお考えの方はぜひチェックしてみてください!

目次

必要となるテクニカルスキル

まずは、ITエンジニアとして活躍するために欠かせない「テクニカルスキル」について詳しくご紹介します。

プログラミングスキル

プログラミングとは、コンピューターを思い通りに動かすためにプログラミング言語を使ってコードを記述する作業のこと。どんなITエンジニアにも欠かせないスキルです。プログラミング言語にはいくつもの種類があり、

たとえば

・Webサービスやアプリの開発であれば「Java」
・AIの開発や自動データ処理であれば「Python」…

など言語によって得意分野が異なるため、どんなものを開発したいかによって習得すべき言語が異なります。

またシステム開発の際は、作業が効率的に進むようフレームワーク(大きなテンプレートのようなもの)を利用します。フレームワークも種類が分かれているため、プログラミング言語とあわせてそれぞれの使い方を理解する必要があるでしょう。

ツールやプラットフォームの活用スキル

ITエンジニアの仕事は非常に複雑であるため、作業をサポートするツールやプラットフォームが存在します。さまざまある中でも、特に欠かせないツールや注目されているツールをご紹介します。

・Git/GitHub

ソースコードの変更履歴を記録・追跡してくれる分散バージョン管理システム。過去の変更箇所を確認したり、過去の状態に戻したりなど、バージョン管理を行うことができます。特に複数人で同じシステムを開発する際は欠かせないシステムです。

・Docker

Docker社が開発した、コンテナ型の仮想環境を開発・配布・実行・管理するためのオープンプラットフォーム。システムを稼働するために必要なサーバを高速で作ることができるメリットがあります。近年ではDockerを用いた環境構築がスタンダードになりつつあります。

・CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)

ソフトウェアの変更を常にテストして、本番環境に自動で適用できるような状態にしていく手法のこと。CI(継続的インテグレーション)とCD(継続的デリバリー)を開発プロセスに組み込むことで、コードの品質チェックやバグの発見、テストの自動化、自動化デリバリーなどが行えるようになり、エンジニアの生産性が大きく向上します。現在さまざまなCI/CDツールが誕生しており、多くの現場で活用されています。

インフラ知識

世の中にあるアプリケーションは、すべてサーバやネットワークといったITインフラの上に成り立っています。サーバによく用いられるコンピュータOS(Windows、Linux、Unix)の基礎的な機能やネットワークの仕組み、セキュリティ知識などの基礎知識は、たとえインフラエンジニアでなくても身につけておいた方がよいでしょう。

トレンドへの対応

IT業界は、技術トレンドの移り変わりが非常に激しい業界。世間のニーズに対応しつづけるには、そのトレンドをおさえておく必要があります。特にフリーランスエンジニアは、最新技術への対応力がそのまま市場価値に直結するもの。トレンドの言語やフレームワーク、ChatGPTをはじめとしたAIツールなど、情報収集とスキルの更新をしていきましょう。

必要となるビジネススキル

続いて、フリーランスとして働く場合に必要となるビジネススキルをご紹介します。

コミュニケーション能力

会社員エンジニアと違い、フリーランスエンジニアは自ら営業活動を行って案件を獲得していかねばなりません。案件獲得の方法は「求人への応募」「クラウドソーシングの利用」「知り合いからの紹介」などさまざまありますが、自らの実績をアピールしたり、条件交渉を行ったり、継続取引してもらえるよう取り計らったり…など、クライアントと会話する機会は多いでしょう。相手の言葉の意図をうまく汲み取り、分かりやすくハキハキと答えるコミュニケーション能力が大切になります。

営業・マーケティングスキル

より効率的に収入を得ていくには、案件単価を高めていくことが大切。その際に必要となるのが、営業力やマーケティングスキルです。

自分自身を一つの商品と捉えて

どんなクライアントをターゲットとするか

競合と比べて何が特徴か

何ををPRすべきか

…と、

マーケティング戦略を練っていくことでブランド価値が高まり、クライアントからも選ばれやすくなります。ポートフォリオ作成時やクライアントへの提案時、SNSアカウントを作成する際などは、ぜひマーケティングやブランディングを意識してみてください。

プロジェクト管理能力

クライアントとの関係を良好に保つには、請け負ったプロジェクトを最初から最後までしっかりやりきるためのプロジェクト管理能力も必要です。体力的に無理がなく、かつ生計を立てられるスケジュールを組んでから案件獲得を行ったり、プロジェクトの全工程を把握して報酬額が妥当かを判断したり、優先順位をつけて効率的にタスクを処理したり…と、先を見越した行動を取ることが大切です。

必要となるパーソナルスキル

最後に、いち社会人として持っておくべきパーソナルスキルや心構えをご紹介します。

時間管理の意識

フリーランスエンジニアがまず守らねばならないものといえば、締切。指定された期日を1分でも超過してしまうと「時間にルーズな人」という印象を持たれてしまい、社会的信用が損なわれることになります。クライアントとの関係性を良好に保ちたいのであれば、時間管理の意識は必ず持っておきましょう。

モチベーション維持

会社員エンジニアであれば、企業側がモチベーション維持の施策やスキルアップ・キャリアアップの支援を行ってくれることも多いもの。しかしフリーランスエンジニアはそういった支援を受けられないため、人によっては月日を経るごとに労働意欲が薄れていってしまう場合もあります。フリーランスは自由度が魅力ではありますが、だからこそ定期的に目標設定・振り返りを行うなどの自己管理が欠かせません。

学び続ける姿勢

先ほどご紹介したテクニカルスキルと通じる部分もありますが、ITエンジニアは常にトレンド技術や業界動向を追っていかねばなりません。時代の潮流をとらえることができれば、あなた自身の市場価値もどんどん高まっていくことでしょう。気になる技術があれば勉強会に参加したり、モダン言語を勉強したり、資格に挑戦したりなど、新しい情報は積極的にキャッチアップしてみてください。

フリーランスエンジニアとして成功するには

フリーランスエンジニアとして活躍するために必要な要素は、「より多くのクライアントを獲得できる人材になること」「一度取引したクライアントとしっかり信頼関係を築くこと」の2つです。この2点を達成するためのポイントを以下でご紹介します。

ネットワークを広げる

フリーランス白書2022によると、調査対象のフリーランスのうち約66%が「人脈で仕事を獲得する(したことがある)」と回答しています。現時点でなかなかクライアントを獲得できていないという方は、ビジネス交流会への参加、SNSでの発信など、ネットワークを広げる活動を行ってみてください。

スキルを向上させる

クライアントから必要としてもらえるエンジニアになるには、やはりスキルアップは行っていかねばなりません。特に高い報酬を得たいとお考えの方は、今持っているスキルを磨いて専門性を高めてみてください。特定の分野を基礎から応用まで熟知しているスペシャリストはクライアントから重宝されやすく、案件単価も高めやすくなります。

適切な価格設定を行う

自分のスキル・能力に見合った価格設定を行うことも、クライアント獲得には欠かせません。そのために、まずはクラウドソーシングサイトや求人サイトなどを活用して料金相場を把握してみましょう。その上で、自分のスキルセットと照らし合わせて妥当な価格を割り出してみてください。良心的な価格設定を行っておくと、クライアントとの長期取引にも繋がりやすくなります。

現状に満足せず、常に成長するフリーランスエンジニアになろう

本記事では、「テクニカルスキル」「ビジネススキル」「パーソナルスキル」という3つの観点からフリーランスエンジニアに必要なスキルセットをご紹介しました。フリーランスエンジニアは自ら案件獲得を行っていかねばならないため、クライアントに選ばれやすくなるようスキル・能力を高めていくことが重要です。常に世の中のニーズを捉え、変化・成長していける柔軟さを身につけてみてください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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