フリーランスエンジニアのための年金と保険の基礎知識ガイド

会社員からフリーランスになった場合、年金や保険制度面において自ら対応する必要があります。

しかし、

手続き方法や保険の種類についてよく分からない

という方も多い事でしょう。

そこで本記事では、フリーランスに転向した際の年金や保険制度についてどのような種類があるのか、また加入手続きについてのご紹介をしていきます。

目次

年金制度の種類

まず、フリーランスが加入できる主な年金制度についてご紹介します。

●国民年金制度

国民年金は20歳以上60歳未満までの全ての国民が加入と保険料の支払いが義務付けられています。会社員からフリーランスへ転向した際は、会社員時代の厚生年金から国民年金への切り替えが必要となりますので、速やかに加入手続きを行いましょう。扶養する家族がいる場合は、国民保険料が家族分必要にもなってきます。

●付加年金制度

フリーランスや自営業などの第1号被保険者のみで加入期間が20歳以上60歳未満となり、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして払い込みをすることで将来受け取れる年金額に支払った月数に応じて金額が加算されて受給金額を上げられる制度になります。

●国民年金基金制度

加入できるのは以下の要件を満たす方です。

①20歳以上60歳未満の国民年金の第1号被保険者(※国民得年金保険料納付者)
②60歳以上65歳未満の方や海外居住者で国民年金に任意加入者

ただし、あくまで任意加入となり原則として途中解約や途中脱退は不可となります。

●個人型確定拠出年金制度

65歳未満が加入でき、選んだ金融商品で掛金を自分で運用し60歳から一時金や年金として受け取れます。1,000円以上あれば、1,000円単位で掛金が設定できます。

健康保険の加入手続き方法

年金と同様に会社員からフリーランスへ転向する健康保険の加入資格が失効となるため、必要な健康保険の切り替えの手続きを進めましょう。

●健康保険制度の概要

健康保険制度に加入していない場合、医療費が発生した場合には全額負担となり相当な額を支払わなければならなくなるので、市区町村の役所などへ手続きをするようにしましょう。

●個人事業主における健康保険の加入

フリーランスに転向後は国民健康保険の加入、退職した会社で加入した健康保険を任意継続するなどの方法にて加入します。ただし、国民健康保険料は前年度の所得から算出されるのでフリーランス転向直後や高所得者は保険料が割高になります。

●国民健康保険の加入方法

国民健康保険は会社を退職した日の翌日から14日以内に市区町村の窓口で手続きを済ませましょう。

●文芸美術国民健康保険組合の加入方法

文芸・美術・著作に従事していて組合加盟の各団体の会員のみの加入となりますが、フリーランスWebデザイナーは対象となり「日本イラストレーション協会(JILLA)」「日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)」の会員であることが前提になります。

所得額に限らず保険料は一律になるので、高収入になればなるほどお得になります。加入の際には、確定申告書B控や作品例の提出が求められます。

●その他の保険(生命保険、労災保険など)の概要と加入方法

フリーランスは労災保険、雇用保険に加入ができないので、リスクヘッジの上でもフリーランスが備える保険について見ていきましょう。

【フリーランス協会保険】

年間1万円の年会費が発生しますが、フリーランス協会へ加盟して保証を厚くしておくことも可能です。

・賠償責任補償
・弁護士費用保険の自動付帯
・所得補償の任意加入
・福利厚生サービスの利用や優待

などが受けられる内容となり、保障内容詳細はベネフィットプランから確認ができます。

【民間保険】

あくまで個人の任意にはなりますが、民間保険の中では「生命保険」「損害保険」「個人年金保険」「第三分野 保険(医療、がん、介護、障害など)」も選択肢として各保険会社のホームページなど参考にしてみてはいかがでしょう。

まとめ

会社員からフリーランスエンジニアへ転向するとこれまでの社会保障制度とは異なり、自分で保険の種類を選択し、加入手続きを済ませる必要があります。将来的に備え長期的にフリーランスとして活躍するためにも、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に自分に合う制度や保険を探してみてください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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