フリーランスエンジニアの間で人気のある言語として注目されているGo言語。もともとは「プログラミングの複雑化を改善する」ということを目的としてGoogleが開発した言語で、シンプルな記述で高度な機能を実現できる、かつ初心者でも学びやすい言語として人気を呼んでいます。そこで本記事では、Go言語の特徴や必要なスキル、Go言語を活用した案件の種類について解説していきます。人気言語のスキルを身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。
Go言語の特徴について
Go言語は、設計の独自性と多くのユニークな特徴を持つプログラミング言語です。具体的にどんな特徴があるのかみていきましょう。
特徴1：シンプルさと速度
Go言語の最大の特長は、
そのシンプルさと速度です。構文がシンプルで明確なため、ソースコードが読みやすく、バグが発生しにくいです。さらにメモリ管理が自動的に行われるため、プログラマーがメモリリークなどの細かい部分に気を取られることなく、本来の開発に集中することが可能です。
特徴2：コンカレンシーのサポート
Go言語は“goroutine”と“channels”という、並行プログラミングを実現する独自の概念を提供しています。これにより、複数のタスクを並行して効率的に実行することが可能になるため、大規模な分散システムの開発にも適しています。
特徴3：豊富な標準ライブラリ
Go言語には豊富な標準ライブラリが付属しており、ネットワーキング、暗号化、データ圧縮など、幅広い分野で使用できます。そのため、外部ライブラリに頼らずに多くの処理を実装することが可能です。
特徴4：クロスコンパイルが容易
Go言語では、ひとつのプラットフォームでコードを書き、それを他のプラットフォーム向けにコンパイルすることが可能です。これは、Go言語が直接機械語に変換するためで、この特徴により異なるOSやハードウェアの環境でも動作するプログラムの作成が容易になります。
特徴5：将来性が高い
高い処理速度をもつGo言語は現代のシステム開発のニーズとマッチしており、IoT技術の進展、特にドローンなどの分野での需要増加が予測されます。
さらに、
ビッグデータの取り扱いにも適しているため、その多様な適用性が今後のさらなる需要を生むとして、将来性が期待されています。
Go言語に必要なスキルとは
上述したように、さまざまな特徴をもつGo言語ですが、習得するにはどのようなスキルが必要なのでしょうか？
基本的なプログラミングスキル
Go言語の習得には、基本的なプログラミングの知識は欠かせません。
・変数の扱い
・ループの仕組み
・条件分岐の基礎
・関数の作り方
など、一般的なプログラムの基本を理解していることが求められます。
プログラミングスキルは他の言語でも習得可能なため、まずは経験を通じて基礎的なスキルを身につけましょう。
並行処理への理解力
複数のタスクを同時に、効率的に実行する並行処理への理解も重要です。
Go言語ではこの並行処理を強力にサポートしており、その特性を最大限に活用するためには、例えばスレッドや同期などの基本的な概念やメカニズムについての知識が求められます。
コードの可読性と保守性スキル
可読性とは、
コードが明瞭で他者にも理解しやすい形で記述されていることを指します。また、保守性は将来的な変更や追加が容易であり、エラーを最小限に抑えながら更新できるコードの品質を指します。Go言語はシンプルで一貫性のある文法をもつため、その基準を満たすコードを書くことが推奨されます。
テスト駆動開発スキル
ソフトウェア開発の手法のひとつで、コードを書く前にテストを先に記述するアプローチを指します。
このアプローチを採用することで、堅牢で信頼性の高いソフトウェアの開発に向け、機能の実装前に動作基準を明確化。基準を満たすコードを書くプロセスを形成することが可能になります。
Go言語のツールとライブラリの理解力
Go言語は、
豊富なライブラリと、開発の効率を向上させる多くの組み込みツールを提供しているため、そうしたシステムとリソースを最大限に活用するスキルも必要です。また、外部のライブラリやフレームワークを使いこなす能力も同様に重要となり、実際の開発環境で使いこなすことが不可欠でしょう。
システム設計の知識力
システム全体を総合的に理解し、各設計工程に適した技術や知識を活用する能力を指します。
要件定義から内部設計まで、各段階で特有の知識が求められるため、包括的な視野が不可欠です。このスキルを実際に習得する最良の方法は、実務経験を積むことです。Goエンジニアとして現場に参加し、プロジェクトの一員として活動することで、実践的なシステム設計の知識と経験を身につけることができます。
IoTの知識力
IoTは従来インターネットに接続されなかったデバイスや物がオンラインで繋がる技術を指します。
ドローンや自動で消えるクーラーのような電化製品もこの中に含まれ、Go言語は、このIoT領域で多く活用されています。Go言語がIoTのなかでどんな役割を担っているかを理解しておくと、スムーズに案件を受けることができるでしょう。
Go言語を活用する案件の種類
今後さらに需要の増加が見込まれるGo言語ですが、実際にフリーランス向けの案件にはどのようなものがあるのか、みていきましょう。
スマホアプリの開発案件
スマホアプリは通常、外部のサーバーと連携してデータをやり取りをする必要があり、サーバーサイドの部分にGo言語を活用して実装することが多いです。Go言語にはスマホアプリ開発用に「Go mobile」パッケージが用意されており、スマホアプリ開発をサーバーサイドの知識で効率的に開発できます。
サーバーサイドの開発案件
Webアプリケーションやサービスの裏側で動く部分、つまりサーバー上で実行されるプログラムの開発を指します。具体的には、ユーザーからのリクエストを処理してデータを返すWeb APIの開発、データベースとのやり取り、また大規模なトラフィックを効率的に処理するためのバックエンドシステムの構築などが含まれます。
IoTの開発案件
物のインターネット（IoT）デバイスとして動作する製品やシステムの開発を指します。Go言語は、その軽量性と効率的な実行性能により、IoTデバイスのバックエンド処理やコントローラーのプログラムに利用されることが増えています。具体的には、ドローンの飛行制御、ロボットの動作指示、センサーからのデータ収集と処理など。Go言語はクロスコンパイルが容易で、さまざまなハードウェア環境に対応したバイナリを生成できるため、多種多様なIoTデバイスでの動作も期待できます。
APIの開発案件
アプリケーション間のデータ交換や機能の連携を実現するためのインターフェースを作成する作業を指します。Goの標準ライブラリには、Webサーバーやリクエストの処理をサポートするツールなども豊富に含まれているため、ライブラリを利用してリアルタイムなデータ処理や大量のリクエスト対応など、さまざまなAPIの要求に応えることができます。
最前線で活躍したいフリーランスエンジニアには、将来性の高いGo案件がオススメ
Go言語はシンプルな構文と、優れたパフォーマンスから多くのエンジニアに注目されています。基礎的なプログラミングスキルとC言語に関する知識があれば習得が可能で、学習リソースも豊富なため、これからプログラミングを始める方や、フリーランスを目指す方にとって、Go言語の習得は大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。
