フリーランスと正社員の差は?エンジニアが実現化させるキャリアパスガイド

理想のキャリアパスを実現するために、フリーランスとして独立するか、正社員にするかで悩んでいるエンジニアの方もいることでしょう。そこで、本記事ではフリーランスと正社員それぞれのメリットとデメリットや、自分に合ったキャリアパスを選択するためのポイントについて解説します。

目次

フリーランスと正社員の定義

エンジニアの働き方として主流となるフリーランスと正社員。まずはそれぞれの定義について考えてみましょう。

フリーランスとは

企業や組織に属さず、個人で仕事を請け負う働き方のことです。

リーランスエンジニアは、独立した事業者としてプロジェクトやタスクごとに企業と契約を結び、技術やスキルを提供する対価として報酬を受け取ります。企業や組織に属さないことから、請け負う仕事や働く場所を自由に選べますが、受注から納品まですべて自己責任で完結させなければならないという特徴があります。

正社員とは

雇用主となる企業と労働契約を結んだ労働者のことです。

基本的にはフルタイムでの勤務となり、給与や福利厚生、社会保険などの待遇が保証されます。しかしながら、安定した職場環境を得られる一方で、労働契約に基づき、勤務地や仕事内容など会社のルールに従うことが求められます。

フリーランスのメリットとデメリット

エンジニアが次のステージとしてフリーランスを選んだ場合、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット1:好きな場所で好きな時間に働ける

フリーランスのメリットを考えた時、1番の魅力として出てくるのが自由度の高さについてでしょう。上述したようにフリーランスは企業や組織に属さないため、働く時間や場所に縛られることはありません。また、余計な人間関係に悩まされることもないため、ストレスフリーな環境で自分が望むライフスタイルを手にすることができます。

メリット2:やりたくない仕事はしなくて良い

場所や時間だけではなく、仕事についても自分で自由に選ぶことができます。そのため、自分が好きではない、または得意ではない仕事を避けることが可能です。得意な領域や興味のある分野に絞って仕事を探すことができることから、自身の自己成長にもつなげることができます。

メリット3:やればやるだけ収入が上がる

自分の時間を自由に管理し、多くの仕事を引き受けることで高収入を得ることができます。また、自分で仕事の単価を決められるため、保有する専門スキルや知識に基づいて高単価で仕事を受けることも可能です。働いた分や実力に応じて収入を得られる仕組みは、エンジニアにとってモチベーションアップにもつながるでしょう。

デメリット1:仕事や収入が安定しない

毎月の固定給がある正社員とは異なり、仕事の数やプロジェクトの規模に応じて、月ごとに収入が増減します。また、契約終了後に次の仕事を見つけられる保障がなく、仕事が少ない月はその分収入が減ることになります。また、依頼を受けた企業の経営状況の悪化や倒産などで、収入が突然なくなってしまうリスクもあります。

デメリット2:社会的信用が下がる

毎月の固定収入がないことで、社会的信用が下がります。会社という後ろ盾もないことから、クレジットカードの発行や賃貸住宅の契約、ローンの審査、保険の契約など生活に必要な手続きが困難になることがあります。そのため、社会的な信用が求められる手続きをする場合は、フリーランスになる前に済ませておく必要があります。

デメリット3:すべて自分で管理しなければならない

自由度が高い一方で、仕事探しから単価の交渉、契約手続き、税金の支払いなど、すべて自分で行わなければなりません。そのため、ビジネスの存続に必要な、営業や事務の知識・スキルも身につける必要があります。請け負った仕事の納期管理なども同時進行で進めるため、高い自己管理能力が求められます。

正社員のメリットとデメリット

では、正社員のメリット・デメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

メリット1:雇用と収入が安定している

冒頭で述べたように、正社員は雇用期間に定めがないため、契約解除の心配なく長期的に勤務することが可能です。また、毎月固定の給与が支払われるため、安定した収入源を確保することができます。そのため、ローンの返済や育児、老後に向けた貯蓄などを計画的に行うことができるでしょう。

メリット2:福利厚生が充実している

社会保険の加入をはじめ、所属する企業が提供する福利厚生を受けることができます。そのため、万が一病気やケガ、失業などにより働けなくなってしまったとしても、社会からのサポートを得ることが可能です。また、企業によっては子育て支援や住宅支援、各種休暇制度、教育・研修制度など、さまざまな福利厚生を提供しているところもあるため、安定した生活を送れます。

メリット3:社会的信用がある

一定の所得を見込むことができるため、銀行や金融機関から信用されやすくなります。例えば住宅ローンや車のローンを組む時、またクレジットカードをつくる時に、問題なく手続きを進めることができるでしょう。また、社会的信用があることで、良好な人間関係も築きやすくなります。

デメリット1:働き方に制約がある

正社員として働く場合、基本的には会社の指定した勤務時間や勤務場所で働くことが求められます。そのため、フリーランスのように自由に働く時間や場所を選ぶことはできません。そのため、自分の理想とするライフスタイルや家庭の状況、健康状態などに合わせて働き方を調整することは難しいです。

デメリット2:異動や転勤の可能性がある

企業に所属しているため、異動や転勤を命じられた場合は、原則として従わなければなりません。異動となった場合、本来希望していない部署や仕事へ変わる可能性もあるため、モチベーションの低下や体調不良につながるリスクを負う必要があります。また転勤となった場合も、転勤先が国内とは限らないため、家族がいる人や持ち家がある人にとって大きな負担になるでしょう。

デメリット3:残業や休日出勤が発生する

大きな仕事を任せられる際には、顧客の都合に応じて、予定外の残業や休日出勤にも対応する必要があります。そのため、仕事とプライベートのバランスを大切にしたい人にとっては、大きなストレスにつながる可能性があります。また、みなし残業や裁量労働制を採用している会社では、必ずしも残業代に応じた手当が支給されるとは限りません。自分の頑張りが収入に直結しないことで、モチベーションの低下を引き起こす可能性が高まります。

自分に合ったキャリアを選択する方法

フリーランスと正社員、どちらにもメリット・デメリットがありますが、自分に合ったキャリアを選択するためにはどうしたら良いのでしょうか。

大切にしたい価値観と目標を明確にする

安定性や社会保険などの福利厚生を得ることが優先なのか。それとも、自由な働き方や高収入を得たいのか。まずは、自分が何を大切に思い、何を目指しているのかを明確にすることが大切です。また、自分が長期的にどういったキャリアを築きたいのか、理想とする将来像を思い描いておくことも重要です。

自身のスキルセットについて考える

フリーランスとして成功するためには、身につけたスキルや経験を活かすことが欠かせません。一方で、正社員は会社が提供する研修や教育制度を活用して、段階的にスキルアップをしていくことが可能です。

そのため、

自分のもつ知識や経験は十分だといえるのか

など、

自身のスキルセットや経験について見つめ直し、フリーランスと正社員のどちらに適しているか考えることも大切です。

リスクへの許容度とリスク管理能力について把握する

収入の安定性やキャリアパスの自由度など多面的な視点において、自身のリスク許容度やリスク管理能力について事前に把握しておくことも必要です。リスクについて十分に理解したうえで慎重に次のキャリアを選択すれば、結果として自分に最も合った働き方を見つけることができるはずです。

働き方の特徴を理解して、自分らしいキャリアを実現しよう

エンジニアとして理想のキャリアパスを実現したい場合は、自分自身の価値観や目標、各勤務形態の特徴について十分に考慮したうえで、決断すると良いでしょう。必要に応じて周囲への相談もしながら、後悔しないキャリア選択を行ってください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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