フリーランスエンジニアの将来性は?求人倍率の推移や市場動向も解説

フリーランスエンジニアになることを検討している方なら、IT業界全体の将来性や動向が気になるはず。

せっかく独立したのに市場が縮小して

「こんなはずじゃなかった…」

となることは避けたいですよね。

そこで今回はフリーランスエンジニアの将来性や求人数の推移や予測、IT業界全体の市場動向について紹介したいと思います。

目次

フリーランスエンジニアの将来性

スマートフォンやWebサービスが急速に普及している昨今。もはやITなしでは人々の生活は成り立ちません。生産性向上に向けたDXの推進など、社会全体がデジタルシフトを進めている中で、エンジニアの需要は年々高まっています。一方で、少子高齢化による労働人口減少が加速する日本では、今後エンジニアの人材不足が深刻化していきます。年々エンジニアの需要が高まっているため、ITエンジニアは将来性のある職種と言えます。フリーランスエンジニアにおいても人手不足が進みニーズが増えて行くため、スキルがある方なら案件が獲得しやすいでしょう。

フリーランスエンジニアの求人倍率の推移

ギークス株式会社が公表している「ITフリーランス案件倍率レポート」によると、2022年10〜12月の案件倍率は、10月は13.25倍、11月は11.26倍、12月は7.77倍と推移し、四半期累計での案件倍率は10.56倍となっています。案件数に関しても2022年度は2021年度と比較し、10月は128%、11月は131%、12月は98%と概ね増加傾向にあるようです。

(出典:ギークス株式会社「ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」~四半期累計での案件倍率は10.56倍に~」)

また、dodaが公表している「転職求人倍率レポート(データ)」によると、2023年7月20日時点でのIT/通信分野における求人倍率は6.41となっています。全体の求人倍率2.26に対して3倍近い数字になるので、IT業界では人手不足が深刻なことがわかります。

(出典:パーソルキャリア株式会社 doda「転職求人倍率レポート(データ)」)

職種別で見ても、2023年6月時点のエンジニア(IT・通信)の求人倍率は10.07倍で、求人倍率が0.36の事務・アシスタントなど他の職種に比べて圧倒的に人手が足りていません。

(出典:パーソルキャリア株式会社 doda「転職求人倍率レポート(データ)」)

IT/通信分野におけるエンジニアの求人倍率は2019年の時点では5倍程度だったので、この数年でエンジニアの求人倍率は2倍にまで跳ね上がったことになります。今後も求人倍率は上がり続けることでしょう。

エンジニアに人気の言語ランキング

ここからはエンジニアに人気の言語をご紹介します。2022年6月にパーソルキャリア株式会社が発表した資料によると、ITエンジニアが学びたい(強化したい)プログラミング言語ランキングは以下のような結果となっています。

(パーソルキャリア株式会社「企業が掲示する年収と市場に即した適正年収とのギャップを解決 ITエンジニア職×スキルの平均年収を無償公開」を参照に作成)

同資料によると

  1. Python(32.8%)
  2. Java(9.8%)リスト
  3. JavaScript(5.9%)
  4. C(5.7%)
  5. VC・VC++(5.4%)
  6. C++(4.8%)
  7. C# .NET(4.5%)
  8. Ruby(4.3%)
  9. Swift(2.0%)
  10. COBOL(1.8%)

といった結果になっています。統計学や機械学習の分野で高いシェアを誇り、AI開発に必要なライブラリが充実しているPythonがやはりエンジニアから人気が高いようです。

開発言語別で見るエンジニアの平均年収

では、実際にはどんな言語スキルを持ったエンジニアが稼げるのでしょうか。開発言語別にエンジニアの平均年収を見ていきましょう。先ほども参照したパーソルキャリア株式会社が発表した資料によると、以下のような結果になっているようです。

(パーソルキャリア株式会社「企業が掲示する年収と市場に即した適正年収とのギャップを解決 ITエンジニア職×スキルの平均年収を無償公開」を参照に作成)

同資料によると

  1. ABAP(661万円)
  2. R(656万円)
  3. Perl(630万円)
  4. VC・VC++(630万円)
  5. Delphi(629万円)
  6. ASP(628万円)
  7. Go(627万円)
  8. PL/1(618万円)
  9. Cocos2d-x(607万円)
  10. C++(605万円)

という結果になっています。

よく見ると、先ほど紹介した人気言語ランキングと乖離があります。その理由は、人気言語はこれから需要が見込まれる言語になるから。平均年収が高い言語は以前からニーズがあり、経験豊富なエンジニアも多いことから平均年収が上がっている結果になったと想像できます。

これからフリーランスのエンジニアを目指す方は、平均年収だけではなく「今後どんな言語が需要が高まるのか」も踏まえて、身につけるべきスキルを選定すると良いでしょう。

フリーランスエンジニアとして成功するためのポイント

フリーランスエンジニアとして成功するためには人気言語を習得するだけでは十分とは言えません。長期的にクライアントから必要とされ続けるにはどうすれば良いのでしょうか。ポイントを3つに絞ってご紹介します。

時代の変化にあわせてスキルを磨く

先ほど紹介した人気言語やクライアントの業界に関する業務知識など、常に勉強し続けて専門性を磨きましょう。クライアントが変われば手がける知識も、扱う言語も、開発環境も変わります。1つのプロジェクト1本で長期的に食べていけるエンジニアは一握りなので、常に時代の変化にあわせた技術を習得することが大切です。

顧客と信頼関係を築く

スキルが高くてもクライアントと信頼関係がなければ円滑にプロジェクトを進めることはできません。納品するシステムやサービスに対する期待値のすり合わせやクライアントの要望を汲み取る力など、適切かつ円滑にコミュニケーションを図りながら、クライアントの期待や要望にそったアウトプットを提供しましょう。取引して間もないクライアントの場合、最初はまめな確認が必要になるかもしれませんが、実績を重ねることで信頼が徐々に積み上がり、次第にコミュニケーションもスムーズになっていきます。

セルフブランディングに注力する

自分のポートフォリオサイトを作成して実績を公開したり、SNSで情報を発信するなどして、セルフブランディングマーケティングにも注力しましょう。会社員の場合、営業担当やマーケティング担当が集客してくれますが、フリーランスを自分で営業やマーケティングをして案件を獲得する必要があります。SNSのフォロワーが増えれば、実績もアピールしやすくなり、案件獲得もスムーズになるでしょう。

将来性のある分野でも、自己研鑽は不可欠

これから益々エンジニア不足が深刻になる日本において、ITエンジニアの需要はさらに高まっていくでしょう。リソース不足はあらゆるシステム開発現場で日常的な課題になりつつあるため、当然フリーランスエンジニアへの期待も高まるはず。ただし需要が高まる職種だからといっても、経験が浅い方、スキルがない方にとって、案件獲得が難しいことは事実です。長期的にフリーランスエンジニアとして活躍するためにも、技術トレンドをキャッチしながら自己研鑽に励んでください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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