フリーランスの職務経歴書の書き方とは?事前準備や基本的な項目を解説

会社員への就職や転職活動をする時と同様に、フリーランスとして案件を探す際にも職務経歴書の提出が求められることがあります。

ですがなかには、

フリーランス用の職務経歴書はどうやってつくるのか

と作成の仕方がわからない方もいるでしょう。

そこで本記事では、職務経歴書の基本的な書き方や作成時のポイントまでを詳しく解説します。事前にきちんとした職務経歴書を準備しておきたいフリーランスの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

職務経歴書を作成する前に知っておくべきこと

まずは、フリーランスが職務経歴書を作成する前に知っておくべきことはなにか、みていきましょう。

A4用紙2枚で必要な情報を簡潔に伝える

職務経歴書はA4用紙2枚以内にまとめることを目指しましょう。情報が散乱していたり、文章が長すぎるとマイナスな印象を与えてしまうので注意が必要です。クライアントやプロジェクトに関連のあるスキルや実績など必要な情報だけを簡潔に伝え、クライアントがあなたについて理解しやすい書類に仕上げましょう。

文字サイズやフォントも統一する

履歴書作成時には文字サイズとフォントの選定も重要です。一般的な文字サイズは10.5〜11ポイントですが、氏名や見出しは14〜18ポイントと大きめに設定すると読みやすくなります。フォントは「明朝体」を基本とし、複数のフォント使用は避け、視認性の高い統一感のあるデザインにすることがオススメです。また文字色は黒一色で統一し、彩色は避けましょう。

略称は使用しない

企業名などを略称や通称ではなく正式名称で記載しましょう。例えば、「株式会社」は「(株)」と略さず、そのまま記載します。また、文字や言葉は正確な漢字を用いて記載することが求められます。前株や後株の表記も正確に行い、基本的な文書マナーを遵守してください。

数字はアラビア数字を使う

職務経歴書作成時に数字を使用する場合は「1」「2」「3」などのアラビア数字を使用しましょう。漢数字を使用する場合には、視認性を高めるためにカギカッコを付けるなどの工夫があるとさらに良いです。

修正液や修正テープは使用しない

手書きの際に誤った内容を記載してしまった場合、修正液やテープは避け、最初から書き直しましょう。修正跡があると、「注意力不足」や「常識不足」としてクライアントからの信頼をなくしてしまう可能性があります。クライアントから特に指定がない場合は、パソコンでの作成がオススメです。

必ずチェックをする

職務経歴書が完成した後は、全体を見直してミスや誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。文字やフォントの統一が不十分な場所や間違いがあると、雑な印象を与えかねません。仕事への真摯な姿勢を示すため、徹底した見直しを行うことが重要です。パソコンで作成している場合、コピー&ペーストのミスにも注意をしましょう。

職務経歴書の作成に必要な基本的な項目

職務経歴書を作成するうえで、記載するべき基本的な項目についてあげていきます。

個人情報

氏名、生年月日(年齢表示は「満◯歳」)、性別、現住所、連絡先を記入しましょう。振り仮名は指定された形式に従い、証明写真も貼り付けます。その際、写真は直近3か月以内のものを使用し、デジタルでの提出の際は写真を印刷した書類をスキャンして送信します。

学歴・職歴

学歴については従来通り記述し、職歴はフリーランス以前も含めて経験職種や勤務期間をすべて記載します。フリーランスとして正式に開業している場合は、開業日と「個人事業主として開業」も注記してください。非公式に活動していた場合は、「〜として活動開始(終了)」と表記し、活動停止時は「廃業」と記載して終了日まで記載しましょう。

保有スキル・資格

・過去に使用したツールやプログラム
・専門的な認定や資格
・その分野での経験年数など
・保有する特定の技術や業界知識

について記載します。

また、保有スキルや知識を用いてどんな問題を解決してきたか実例も併せて記載しておくと、クライアントにより専門性や問題解決能力をアピールできます。

受注実績やプロジェクト内容

これまで携わった案件の業務内容、役割、実績を時系列で詳細に記述し、あなたの経歴を具体的かつ効果的にアピールをします。そのため、秘密保持契約を遵守しつつ、可能な範囲でクライアント情報や仕事の概要を詳しく説明しましょう。売上や目標達成率など具体的な数値を用いて実績をアピールすることも効果的です。

志望動機

クライアントはフリーランスがそのプロジェクトにどれだけ適合しているか、そしてその案件にどれほど熱意を持って取り組めるかを知りたいと考えています。そのため、上述したようなスキルや実績の証明はもちろん、企業や案件への関心がどれくらいあるかなど、意欲や熱意を見せる必要があります。

推薦やレビュー

過去に取引をしたクライアントや雇用主からのフィードバックや推薦文がある場合も、職務経歴書内に記載をしましょう。実際の推薦やレビューがわかることで、新しいクライアントはあなたの専門スキルやコミュニケーション能力、成果について評価しやすくなります。

ポートフォリオへのリンク

過去のプロジェクトや制作物につながるリンクも記載しましょう。そうすることで、クライアントは、フリーランスの実際の作業内容を確認することができ、成果物に対して適切な評価をすることができます。

職務経歴書作成時のポイント

では、よりクライアントに良い印象を与えるためにはどんなポイントを意識して作成したらよいのでしょうか。

ポイント1:明確かつ具体的な言葉を使う

クライアントに自身の経歴やスキルを的確に伝えるために、使用する言葉は一目でその意味が理解できるようなものにしましょう。達成した成果や担当したプロジェクトの規模、与えた影響について具体的な事例を用いて記載することで、あなた自身の価値を明確に示すことができます。

ポイント2:成果を数値で示す

例えば、

売上を20%増加させた

プロジェクトを1ヶ月早く完了させた

など、

自身の成果や貢献を具体的な数字やデータで表現することが大切です。自身の業績がどの程度の影響をもたらしたかがはっきりと示され、クライアントに自分の価値を具体的に示すことができます。

ポイント3:スキルと経験を関連付ける

身に付けたスキルがどのように実務で役立ったかも明確にしておきましょう。

プロジェクト管理スキルを活かして、5つの大規模プロジェクトを予定通りに完了させました

など、

持っている特定のスキルが具体的な成果とどのように関連しているかを示すことで、クライアントがあなたの実際の能力を具体的な実績とともに把握することができます。

ポイント4:コミュニケーション能力を示す

協調性やコミュニケーション能力のアピールも欠かせません。フリーランスは単独での活動が多いため、協調性がないと思われがちです。そのため、業務遂行時の円滑なコミュニケーション例やマネジメント経験を具体的な事例とともに記載できると、コミュニケーション力がある人材としてアピールすることができます。

ポイント5:クライアントに応じてカスタマイズする

作成した職務経歴書は各クライアントやプロジェクトに合わせて調整をしましょう。柔軟にアプローチを変えることで、クライアントに対してあなたが最適な候補者であることをアピールすることができます。

クライアントの目に留まる職務経歴書をつくる

職務経歴書は、クライアントに対して過去の実績だけでなくコミュニケーションスキルや多岐にわたる経験を示す重要なツールです。本記事を参考に、作成に必要な項目やポイントをおさえ、クライアントの目に留まる職務経歴書を作成してください。

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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