企業のIT化が進んでいるなか、システムのバックエンドを支えるエンジニアの需要が一層高まっている昨今。AIやIoTなど新たな技術の登場や既存技術の進化によって、役割の幅も広がり、将来性の高い職種のひとつとして注目を浴びています。
スキルや経験に応じて高収入を得られる可能性も高いため、
将来的にフリーランスのバックエンドエンジニアとして活躍したい
という方も多いでしょう。
そこで本記事ではフリーランスのバックエンドエンジニアに必要なスキルや案件の種類、役立つ資格について解説していきます。フリーランスのバックエンドエンジニアを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスのバックエンドエンジニアに必要なスキル
まずはフリーランスのバックエンドエンジニアに必要なスキルについて、何があるのか見ていきましょう。
バックエンドエンジニアには、プログラミング言語への深い理解が求められます。とくにPythonやJava、Ruby、PHPなどサーバーサイドでよく使われる言語をしっかりと習得しておきましょう。
サーバーサイドのエンジニアには、データベースの運用・設計能力も必須です。データベース管理システム（DBMS）の理解だけでなく、正規化、インデックス設計、SQLの効率的な書き方など、データ構造とアルゴリズムについても十分に理解しておく必要があります。
ネットワークは、ユーザーとサーバー、サーバーとサーバーをつなぎ、情報を交換するための基盤です。バックエンドエンジニアにとって必要不可欠な、HTTPやTCP/IP、セキュリティについての理解を深め、適切なアーキテクチャ設計や問題解決の能力を身につけましょう。
ソースコードの変更を記録し、必要に応じて以前の状態に戻したり、変更箇所を特定したりするためのシステムが、バージョン管理システムです。特にGitは、世界中の開発者に広く使われており、複数人での開発や過去のコードの確認などには欠かせないスキルなため、必ず習得しておきましょう。
IT業界は常に新しい技術やトレンドが出てきます。そのため、自己学習力はエンジニアにとって重要なスキルです。新しい知識を積極的に学び、技術の進歩に柔軟に対応することは、フリーランスのバックエンドエンジニアとして、自身の価値をより高めることにつながります。
フリーランスのバックエンドエンジニアに役立つ資格
では、フリーランスのバックエンドエンジニアを目指すにあたって、役立つ資格には何があげられるのでしょうか。
AWSの設計及びシステム展開能力を証明する資格となります。現在のIT業界では、クラウド技術が重視されており、特にAWSは世界中で広く使われているため、AWS認定ソリューションアーキテクトの資格を取得することは、とても価値が高いとされています。
Javaは、大規模システムから小規模システムまで幅広く採用されているプログラミング言語です。そのJavaの専門技術を証明するためには、Oracle Certified Professional, Java SE 8 Programmerの資格取得がオススメです。
Linuxの重要性は日増しに高まっており、特にRed Hat Enterprise Linuxは幅広く利用されています。Red Hat Certified Engineerの資格を取得することで、そんなLinuxシステムの管理およびトラブルシューティングの能力があることを証明できます。
近年、コンテナ技術の台頭とともにKubernetesの重要性も増しています。Certified Kubernetes Administratorの資格を取得すれば、コンテナ環境の構築と維持管理に強いエンジニアであることを証明できます。
クラウドサービスの中でもMicrosoft製品を採用する企業は少なくありません。Azureの専門知識を証明するこの資格を取得すれば、より幅広い案件に対応できるようになります。
バックエンドエンジニアの主なフリーランス案件
フリーランスのバックエンドエンジニアとして案件を探す場合、どのような案件があるのでしょうか。
バックエンドエンジニアが取り扱う案件としては、まず、Webサービスやスマホアプリのバックエンド部分の構築や改修が主となります。ユーザーが直接触れるシステムの開発に関与することができます。
異なるシステム間の情報をやり取りするためのAPIの開発もあります。API開発の案件では、複数のシステムとの連携を考えながら開発を行うため、高度な技術力とともに、設計能力が求められます。
企業のビジネスを支える、基幹システムの開発に携わることもあります。その場合、大量のデータを扱うこととなり、データの管理や処理能力の高さが求められます。また、長期にわたる保守運用も視野に入れた開発が行われます。
大規模トラフィックに対応したシステムの設計・開発も重要な案件となります。スケーラビリティの高いシステムを設計し、適切なリソース管理を行うことで、サービスをスムーズに提供し続けることができます。
なかには、高度なセキュリティが求められるシステムの開発もあります。例えば、金融サービスや医療情報システムなど。機密性が高く、法規制も厳しいシステムの開発は、情報保護に対する知識と技術が必要となります。
フリーランスの案件の探し方
実際にフリーランスのバックエンドエンジニアとして活動をはじめたい場合、どのような方法で案件を探したら良いのでしょうか。
SNSは、情報源としても、広告としても役立つフリーランスの強力な武器です。LinkedInやX（旧：Twitter）では、業界の専門家や他のフリーランスとのネットワーキングを容易に行うことができ、専門知識の共有や、最新の情報取得が可能です。また、SNS上で自身のポートフォリオを展示することも、新たなクライアントや案件獲得に役立ちます。
オンラインのフリーランスプラットフォームは、潜在的なクライアントと直接つながるための手段です。特に、UpworkやGuru、Freelancer.comなどのWebサイトでは、多種多様なフリーランス案件が掲載されているので、自身のプロフィールを作成し、案件に直接応募しましょう。
オンラインだけでなく、現実世界での人間関係もフリーランス案件の獲得に効果的です。業界のカンファレンスやセミナー、ワークショップに参加することで、同じ分野のプロフェッショナルと交流し、新たなビジネスチャンスを得ることができるでしょう。
自身のWebサイトやブログを運営することは、自分自身をブランド化し、信頼性を築くための一つの方法です。また、SEO対策を行い検索エンジンの上位に表示させることで、新規クライアントに発見されやすくなり、新しい取引へとつながる可能性があります。
質の高いサービスを提供して満足してもらえている現在のクライアントからの紹介も、新しいクライアントを獲得するための方法の一つです。すでに関係性が出来ているクライアントからの紹介だからこそ、新しいクライアントとも信頼関係を築きやすく、早期契約に結びつきやすいといえます。
スキルを磨き、業界の最前線で自由に働こう
バックエンドエンジニアは、見えない部分でIT社会を支える重要な存在です。その需要はますます高まり、今後の将来性を期待できる仕事といえます。需要の高い分野でフリーランスとして時間や場所に縛られずに働く。バックエンドエンジニアのスキルを身につければ、キャリアの可能性を広げ、自由な働き方を実現できるため、気になっている方は目指すことをオススメします。本記事で紹介したスキルや資格を取得し、業界の最前線で活躍するバックエンドエンジニアとなってください。
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