PythonとPHPを徹底比較！それぞれの違いや特徴、利用場面を解説

ファイルの整理やデータのバックアップ、システムの監視など、日常的に繰り返す作業を自動化するスクリプトを作成することができます。

DjangoやFlaskなどのフレームワークを利用して、動的なWebサイトやアプリケーションを開発できます。例えば、ブログサービス、ECサイト、ソーシャルネットワーキングサイトなどの構築に利用されます。

PandasやNumPyのようなライブラリを利用してデータの分析、処理、可視化を行なうことができます。また、scikit-learnやTensorFlowを使った機械学習モデルの構築とトレーニングをすることもできます。

Pygameのようなライブラリを利用すれば、 2Dアーケードゲーム、パズルゲーム、教育用のゲームなど、シンプルなゲームを手軽に開発することができます。

PythonはWeb開発やスクリプティングだけでなく、アカデミックな場面でも利用されています。具体的には、SciPyやMatplotlibなどのライブラリを利用して、物理学、科学、生物学の研究や数値計算に用いられます。

代表的な例としては、WordPressなどのCMSを用いたWebサイトの構築です。主に、ブログやニュースサイト、企業のWebサイトの開発などに利用されます。

ECサイトの開発にもPHPは役立ちます。商品のリスト表示、ショッピングカート機能から決済処理まで、ECサイトに必要な機能を開発することができます。

たとえば、メンバーシップサイトやプライベートエリアなどを設けたサイトの場合、ユーザー登録やログイン認証、パスワード管理、アクセス制御などの開発にPHPを利用します。

PHPはデータベースとの連携が容易な言語です。MySQLなどのデータベースと連携して、データの保存、更新、取得をすることができます。たとえば、顧客データベースや在庫管理システムなどを開発することができます。

たとえば、注文確認メールやパスワードリセットメール、プロモーションメールなど、ユーザーへ自動メールを送信したい場合、そのようなシステムをPHPで開発することができます。

これまで解説したように、PythonとPHPの利用場面は大きく異なります。機械学習やデータサイエンスに関わりたいという場合はPythonを学ぶ、WordPressを利用したWebサイト制作を行いたい場合はPHPを学ぶ、などというように、自分の関わりたい業務からどちらを学ぶか選んでもよいでしょう。また、今いる職場で課題を感じている場合は、PythonかPHPで解決できるか考え、それに合わせて学ぶ言語を選ぶこともできます。

PythonもPHPも、その言語のみの知識やスキルがあればよいのではなく、他の言語や分野のスキルと組み合わせてこそ真価を発揮するものです。たとえば、JavaScriptのスキルがあれば、Pythonを学ぶことでWeb開発のスキルが上がるでしょうし、MySQLなどの知識があれば、PHPを学ぶことでアプリケーション開発に役立つでしょう。HTMLの知識があれば、PHPを学ぶことでWebサイト制作に役立ちます。今持っている自分のスキルと照らし合わせて、より総合的に自分のスキルを成長させる事ができる言語を選ぶことをおすすめします。

収入を重視したい、という場合は、それぞれの平均年収を参考にすることもできるでしょう。Pythonエンジニアの平均年収は約607万円（出典：レバテックキャリア）、PHPエンジニアの平均年収は350万〜650万円（出典：レバテックキャリア）となっています。どちらも需要のある堅実な職種と言えるでしょう。いずれにしろ、その言語のみを学ぶのではなく、複合的なスキルを高めていくことで、収入をアップさせることができます。