近年、テクノロジーの進化が進み、一部の簡単なコーディングはAIに代替できるようになりました。
そのため、業界内では一部
コーダーの需要が低下している
という声も。
そんな状況下でコーディングスキルを活かしてフリーランスになれるのか気になっている方も多いでしょう。そこで本記事では、コーダーの現状とコーディングスキルを活かしてフリーランスになる方法、必要なスキルや単価アップの方法について紹介します。これからフリーランスを目指したい方や、低単価の案件に悩むフリーランスの方は参考にしてください。
コーダーの需要が低下している主な理由
IT業界においてコーディングを行うコーダーの需要が低下している理由は何か。主な理由について見ていきましょう。
まず一つ目の要因として、プログラミングの自動化です。AIの発展によって、基本的なプログラミング作業が自動化・省人化される傾向にあります。簡単なコーディングやテストコードの作成などはAIが担当することで人的リソースを節約、より複雑な課題に対処する時間が確保できるようになりました。そのため、基本的なコーディングスキルだけをもつコーダーの需要が減っています。
二つ目の要因として、ノーコード・ローコード開発の台頭があげられます。技術の進化に伴いプログラミング知識がなくともアプリケーションの開発が可能なノーコード・ローコード開発が進み、ユーザーによる自社開発を容易にしています。そのため、最近では一部の開発業務からコーダーが排除される傾向が見受けられています。
フリーランスに必要な＋αのスキル
需要が低下しているとはいえ、仕事がなくなったわけではありません。現代社会におけるコーダーの役割は確実に大きくなっており、プログラミングスキルを基本スキルとして、その役割は多岐にわたる分野に及んでいます。では、基本となるプログラミングスキル以外にどんなスキルを身につければ、フリーランスとして活躍できるのでしょうか。
複雑なプログラムを効率良く作るために、フレームワークとライブラリの知識は必要不可欠です。例えばWebアプリケーションを作るためには、Ruby on RailsやDjango、React.jsなどのフレームワークの理解が不可欠です。フレームワークやライブラリに関するスキルを習得することで、より高度なプロジェクトに参加できるようになります。
開発チームで作業をする際には、複数人が同時にコードを編集することが必要です。その際に欠かせないのがバージョン管理システムです。Gitは最も一般的に使われているバージョン管理システムの一つで、習得することでチームでの開発をスムーズにすることができます。
ただ機能的なプログラムを作れるだけではなく、ユーザにとって使いやすいプログラムを作るためにUI/UXデザインの基礎を理解することも重要ですプログラムとユーザとの接点であるUI（ユーザーインターフェース）やユーザがどのようにプログラムを認識し使いこなすかを意味するUX（ユーザーエクスペリエンス）の基礎について習得するのも良いでしょう。
Web開発において、関わっているWebサイトが検索エンジン内でどれだけ高い位置で表示されるかを確認するSEOスキルも重要です。SEOについて理解していると、Webサイトやアプリの設計段階からプロジェクトに参画できる可能性が高まります。
近年では、クラウドサービスを利用した開発が一般的となっています。そのため、AWSやGCPなどのクラウドサービスの利用方法や、AWSやGCPなどのクラウドサービスを使ったデプロイメントの知識も求められます。これらの知識を持つことで、開発から運用まで一貫したサービス提供を実現できます。
フリーランスになる5つのステップ
コーディングスキルを活かしてフリーランスになるためには、段階を踏んでステップアップしていくことがオススメです。以下では具体的なステップについて解説します。
まず最初に、自身のコーディングスキルを活かせそうな特定の市場、いわゆるニッチ市場を見つけましょう。自分が得意とする特定のスキルが重宝される市場を見つけ、その市場が何を求めているのか理解することが大切です。そして市場のニーズを理解したら、そのニーズにどのように自分のスキルで応えられるのかを具体的にイメージしましょう。
次に、選んだ市場に合ったスキルセットを整備しましょう。既存のスキルをブラッシュアップしたり、最新のプログラミング言語やフレームワーク、ソフトウェア開発について新しく学び始めたりすることが必要です。実際には、オンラインコースを受講したり、プログラミング関連のブログ記事や書籍を読んだり、自己学習の時間を設けると良いでしょう。また、実際のプロジェクトに取り組みながらスキルを学ぶこともオススメです。
自身がこれまで習得してきたスキルや実績について実証するために、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオはクライアントがあなたのスキルと経験、創造性を評価するためのツールです。そのため、将来的に取り組みたいプロジェクトと関連性が高いと思われるもの、あるいは最高の成果を残したものを選んで記載することが重要です。
設定した市場に適したスキルセットをもち、自分の能力を証明できるポートフォリオを作成したら、次はいよいよフリーランスとして働き始める準備をします。具体的には、フリーランスのプラットフォームに登録し、自己紹介を書き、プロフィールを完成させます。その後、仕事を見つけてプロジェクトに応募しましょう。
フリーランスとして活動をはじめたら、同業者や潜在ニーズをもつクライアントとネットワークを築きましょう。SNSやブログ、コミュニティイベントなどを通じて人脈を広げ、自分の存在を周知させることが大切です。ブログ記事やSNSを通じて自分の知識と経験を共有することも、あなたの専門性を示すことができるのでオススメです。
高単価案件を獲得する3つの方法
コーディングスキルだけでは、低単価案件が多いのが現状ですが、より高い単価の案件を狙う方法もあります。ではどんな方法があるのでしょうか。
全てをこなす汎用力も大切ですが、ある一つの領域に特化し、その分野でのトップクラスのスキルをもつことで、高単価案件を獲得しやすくなるはずです。特定の分野で深く専門性をもつ人材は希少性が上がり、、専門領域に関する高度な課題解決能力をもつ限られた専門家しか対応できない案件を受けることができるようになります。
自身が得意とするプログラミング言語のスキルレベルを高めることはもちろん重要ですが、それだけではなく、他のプログラミング言語にも挑戦し、さまざまなスキルを身につけることが求められます。さらに、業界のトレンドを理解し、最新の技術情報に精通することも欠かせません。AIやビッグデータなどの新技術が今後ますます重要性を増していくため、常に新たな視点ももってスキルを拡大していくことが単価アップへとつながります。
コーディングスキルだけではなく、ビジネススキルも強化しましょう。特に、企画力、マネジメント力、プレゼンテーション力は、クライアントとの対話やプロジェクトの推進に必要なスキルとなります。企画力では、クライアントの課題を解決するための新たなアイディアを提供できるよう最新の業界情報の収集や、自分自身の視野を広げるための情報収集を行うことが必要です。またマネジメント力はプロジェクトを計画し、リソースを適切に配分し、チームをリードする能力、プレゼンテーション力は自分のアイディアを他人に理解させ、説得力を持って伝える能力を強化しましょう。
多種多様なスキルを習得してAI時代を生き抜く
現代社会におけるコーダーの役割は確実に大きくなっており、その役職は多岐にわたる分野に及んでいます。コーディングスキルだけではAIに代替されつつありますが、技術の進化に対応するための新しい技術の学習やスキルの習得をすることで、フリーランスとして充実したキャリアを歩めるはずです。技術に対する好奇心と、学び続ける意欲をもちながら、AIに代替されない人材として活躍してください。
また、フリーランスエンジニアの求人・案件に興味がある方や検索・募集をお探しの方はフリーランスキャリアへ是非ご登録下さい。
