シンプルで初心者向けの設計や、優れたパフォーマンスから多くの開発者に支持されているGo言語。さまざまな場所で使用されていることから、Go言語に興味があるというエンジニアも多いでしょう。そこで本記事ではGo言語の案件の種類や獲得する方法、必要なスキルや将来性について紹介します。ぜひ、参考にしてください。
Go言語とは？
Googleの開発チームによって作られたプログラミング言語を指します。2007年から開発が開始され、2009年に公開されました。C言語を基本に、他の多くの言語から良い点を取り入れ、新たな言語として設計されています。
Go言語の最大の特徴はシンプルさ。構文が簡潔で、学習コストが低いこともあり、初心者にも扱いやすい言語とされています。また、静的型付け言語でありながら動的言語のような表現力をもつことから、中・大規模のシステム開発にも適しています。
Go言語が主に使われている分野
では、どんな分野でGo言語が活かされているのでしょうか。
Go言語の活躍する分野として、各種システムのバックエンド開発があります。特に大規模なWebサービスやネットワークサービスでは、並列処理や大量のリクエスト処理、高速な応答が求められるため、Go言語のパフォーマンスの高さと並列処理能力が適しています。
Google Cloud PlatformやDocker、Kubernetesなど、現代のITインフラストラクチャで使用される重要なツールはGo言語で開発されています。これらのツールは、それぞれが役割をもっていて、高い信頼性と高性能を必要としています。そのため、Go言語の強力な標準ライブラリが求められています。
一部のデータサイエンス関連の領域でもGo言語が利用されています。特に大規模なデータセットを取り扱う場合、Go言語の高速な処理能力が活かされます。また、Go言語で書かれたデータ処理コードは、他の言語で書かれたものと比べて読みやすく、保守も容易です。
Go言語はブロックチェーンや仮想通貨の分野でも活用されています。Ethereumのような主要なプロジェクトの一部はGoで書かれており、Go言語の高いパフォーマンスと信頼性が評価されています。
Go言語の案件の種類
具体的に、Go言語にはどんな案件の種類があるのでしょうか。
Go言語はマイクロサービスの開発に多く用いられています。並行処理の能力や短いビルド時間、高速な実行スピードといった特性により、個々のサービスを高速化し、全体のシステムを効率的に運営することが可能です。
また、APIのバックエンド開発に便利なフレームワークが複数存在しているため、Webアプリケーションの開発案件にも頻繁に採用されています。また、Go言語の持つコードのシンプルさと読みやすさも、開発効率の向上に寄与しています。
大手クラウドプロバイダーでは、Go言語がクラウドサービスの開発に用いられています。Google Cloud PlatformやKubernetesなど、大規模なクラウドシステムの一部がGo言語で書かれており、クラウド分野での開発でも活躍しています。
Go言語の並行処理の能力を活かして、大量のデータを効率的に処理するアプリケーションを作ることができるため、データベースシステムの開発にも適しています。Go言語の堅牢性と高速性は、ハイパフォーマンスが求められるデータベースの開発にとっても必要な要素です。
ネットワークプログラミングにも利用されます。ネットワークサーバの開発やプロトコルの実装など、ネットワークに関連したプログラムを作成する際に、Go言語の豊かなネットワーキングライブラリが活用されています。
Go言語の案件を獲得する方法
Go言語の案件に挑戦したい場合、案件の獲得にはどのような方法があるのでしょうか。
まずは自身のGo言語のスキルを高めることが重要です。簡単なプログラムを書けるだけでなく、実際のプロジェクトで必要となるような応用的なスキルを身に付けましょう。具体的には、並行処理やネットワークプログラミングなどの知識があると良いでしょう。
自分のスキルをアピールするための手段としてポートフォリオを作成することも有効的です。GitHubなどのプラットフォームに自身が開発したGo言語のプロジェクトをあげ、具体的な成果物を見せることがオススメです。また、実際に動くアプリケーションを作成し、コードを公開することで、技術力を直接アピールすることもできます。
業界内での人脈づくりも欠かせません。技術者同士で情報を共有するコミュニティに参加したり、Meetupなどのイベントに出席すると良いでしょう。また、Go言語に関するブログを書いたり、SNSで情報を発信することで、自身がもつGo言語の専門性を広く認知させることができるでしょう。
Go言語のスキルをもつフリーランスとして活動するなら、フリーランス向けのマーケットプレイスを利用することもオススメです。自分のスキルと経験をプロフィールに詳しく書き、クライアントから直接仕事の依頼を受けることができます。
多くのIT企業は開発リソースが不足しており、外部のフリーランサーやアウトソース会社に開発を依頼することがあるため、アウトソーシング会社とも連携してみましょう。自分のスキルについてアウトソーシング会社に知ってもらい、案件を紹介してもらえるようになれば、より多くの仕事を得るチャンスとなります。
Go言語案件に必要なスキル
Go言語の案件に関わる上で、必要となるスキルにはなにがあるのでしょうか。
Go言語の案件に取り組むにあたって、まず最初に必要な能力はGo言語の基本的な理解です。Go言語のシンタックスや特性、機能などを理解し、効率的にプログラムを書けることが重要です。
Go言語はネットワークプログラミングや並列処理の領域で強みを発揮します。そのため、並列処理の概念や、TCP/IPやHTTPなどのネットワーク関連の知識をもっていることが求められます。
ソフトウェア開発の現場では品質を担保するためにテストが重要です。Go言語には標準パッケージとしてユニットテストを行える機能が組み込まれているため、 テスト機能を使いこなし、バグの少ない安定したコードを提供できることが求められます。
Go言語の開発環境を整えるためにも、さまざまなツールが存在します。Go言語のパッケージ管理ツールやIDE、デバッグツールなどを使いこなすことで、一層効率的かつスムーズに開発作業を進めることができます。
Go言語を用いた開発は多くの場合、チームで行うことが多いです。各メンバーとのコミュニケーションを円滑に進めるためのスキルや、プロジェクト全体を見据えた視野をもつことが、プロジェクトを成功に導く鍵となります。
Go言語案件の将来性
パフォーマンスや並列処理、シンプルさなど、現代のソフトウェア開発が求める機能をバランス良く持っていることから、今後もGo言語のさらなる普及が予想されます。また、課題解決に向けた取り組みが進められていることから、将来的にはまだまだ広がる可能性を秘めています。
技術の最前線で活躍するエンジニアになろう
Go言語はまだ歴史が浅く、需要に対してエンジニアが不足しています。そのため、将来性が高いとされるGo言語を今から学ぶことは、エンジニアとしてのスキルを幅広く伸ばし、活躍の機会を広げる効果的な手段であるといえます。Go言語をマスターし、IT人材市場で差をつけ、高収入を目指すエンジニアへの道を切り開いてみてください。
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