近年、さまざまな業界でデジタル化が進んでいるなか、Webサービスやアプリケーション開発の裏側を支えるサーバーサイドエンジニアの需要も高まっています。プロジェクトの複雑化も進んでいるため、専門的な知識をもつフリーランス向けの案件も多く、企業に所属しているサーバーサイドエンジニアのなかには、将来フリーランスになって力を発揮したいと考える方もいるでしょう。そこで本記事ではフリーランスのサーバーサイドエンジニアになるために必要なスキルや、キャリア構築に役立つ資格、フリーランスとして活躍するヒントについて紹介します。ぜひ、参考にしてください。
サーバーサイドエンジニアの主なプロジェクト例
サーバーサイドエンジニアが取り組むプロジェクトは多岐にわたります。では、具体的にどんなプロジェクトがあるのでしょうか。
サーバーサイドエンジニア向けによくあるプロジェクトがシステム開発です。企業のビジネスが円滑に進行するためには、効率的なシステムが欠かせません。サーバーサイドエンジニアは、その基盤となるシステムを一から構築する役割を果たします。新規システムを作り上げるときは、必要な機能を洗い出し、それに適する言語やフレームワークを選択。データベースの設計からAPIの開発までを行います。また、既存システムの改修やアップデートの場合、システムの既存の問題点を見つけ出し、課題を解決するような機能の追加や改善を手がけます。
サーバーサイドエンジニアはAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)の開発にも携わります。あるソフトウェアから別のソフトウェアへ機能やデータを提供するための「接点」のような役割を果たします。異なるシステムやアプリケーションが連携し、より有用なサービスを提供するために、サーバーサイドエンジニアはAPIを介してどのようなデータを提供するのか、それがどのようにシステム間、またはサーバーとクライアント間で動作するのか、設計・開発を行います。
サーバーは企業の大事なデータを含むため、セキュリティ対策は必須です。そのため、サーバーサイドエンジニアはセキュリティ専門家と協力しながら、システムの安全性を保つための対策を計画・実施します。具体的には、最新のセキュリティ設定をシステムに適用したり、ソフトウェアのセキュリティパッチを適用したりするなど。また、定期的にシステムの脆弱性をチェックし、必要に応じてより堅牢なセキュリティ対策も考えます。
フリーランスとして活躍するために必要なスキル
フリーランスのサーバーサイドエンジニアに求められるスキルについて、主に5つ紹介していきます。
フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして、プログラミング言語の知識は不可欠です。Java、Python、Node.js、Rubyなど、プロジェクトやクライアントの要件に応じて異なる言語を適切に選択し使用するスキルが求められます。また、各言語の特性を理解し、ビジネスのニーズに合った最適なソリューションを提案できる能力も重要とされています。
データベースはアプリケーションの根幹となる部分です。SQLやNoSQLといったデータベースの違いを理解し、それぞれのデータベースが得意とする領域を把握しておくことが重要です。また、データベースのパフォーマンスチューニングや高可用性、冗長性の確保など、運用面での知識も必要になります。
RESTful APIやGraphQLなど、最新のAPI設計パターンに精通していることも欠かせません。URL構造、リクエストとレスポンスのフォーマット、エラーハンドリングなど、ユーザフレンドリーで使いやすいAPIを設計するスキルが求められます。また、APIを通じたデータの取扱い方についても、データのバリデーション、セキュリティ対策、レート制限など、さまざまな観点からの知識と実践能力を求められます。
サーバーとインフラストラクチャの知識も必要です。物理的なサーバーからクラウドサービスまで、さまざまな環境での運用経験が求められるでしょう。また、最近ではDockerやKubernetesといったコンテナ技術、AWSやGCPといったクラウドサービスに関する知識も重要視されています。仮想環境の構築や、オートスケーリング、レプリケーション、負荷分散など、高可用性・高耐久性のインフラストラクチャを設計し運用できる能力があれば、さらに評価されるでしょう。
Gitなどのバージョン管理ツールを使うスキルがあれば、複数人での開発が容易になり、コードの変更履歴の追跡やバージョン間の差分確認なども簡単になります。また、さらなる高度な開発効率化・品質向上のためには、CI/CDの導入も欠かせません。安定したソフトウェア開発・運用を実現するために、自動化テストやビルド、デプロイメントの自動化を設定し管理し、適切なパイプラインの設計と、運用上の問題を解決できる能力が求められます。
サーバーサイドエンジニアに役立つ資格
フリーランスのサーバーサイドエンジニアがキャリアを広げる際、役立つ資格にはなにがあるのでしょうか。
IT業界全般における基礎的な知識を問う国家資格です。ハードウェアからソフトウェアまで幅広い知識が問われ、サーバーサイドエンジニアの基礎的なスキルを証明することが可能です。フリーランスとして働いていく上では、自身のスキルを客観的に証明する手段として有効的です。
プロジェクトマネージメントやシステム開発の経験がある人向けの資格です。この資格を持つことで、情報システムに関する深い知識と、それを活かしたシステム構築の能力を持っていることを証明できます。フリーランスとしてクライアントの信頼を獲得するのに有効で、価格交渉力を高めることも可能です。
Oracle社の製品群は幅広く、Oracle認定資格を取得することで、どの製品に関する知識ももっていることを証明することができます。クライアントによっては特定の製品を深く理解しているエンジニアを求める場合もあるため、取得しておけばフリーランスとしてさまざまなニーズに対応できるようになるでしょう。
近年、クラウドサービスの利用が増加しており、その中でもAmazonのAWSは広く利用されています。そのためAWSに関する知識を有していて、AWSを活用したシステム構築を行えることを証明するAWS認定ソリューションアーキテクトの資格は、サーバーサイドエンジニアにとって有用です。
フリーランスとして活躍するためのヒント

フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして成功するためには、どのようなヒントがあるのでしょうか。
フリーランスのエンジニアとして生き抜くためには、業界の最新の動向に常に敏感であり、自身のスキルを絶えず磨き続けることが重要です。複数のプログラミング言語を流暢に扱えることや、新しいフレームワークやツールの学習への対応力を持つことが求められます。
プロジェクトを見つける際には、自身がもつ経験やスキルを理解し、きちんと適した仕事を見つけることが必要です。さまざまな求人情報などを比較することや、自分のスキルとニーズをマッチさせた専門的なリソースを活用することで、より適したプロジェクトを見受けることができるでしょう。
フリーランスエンジニアにとって、適切な契約条件を交渉するスキルも重要です。フリーランスとして長期的に活躍するには、自分の価値を理解し、価値を反映した適正な報酬を求める必要があります。そのためには、雇用主と良好なコミュニケーションをとり、期待されていることや求められる役割を明確化することが大切です。
フリーランスとして成功するには、カンファレンスや勉強会への参加を通じて、業界内でのコネクションをつくっておくことも大切です。他のエンジニアや潜在的なニーズをもつクライアントと関係性を深化させ、自身の存在感を高めることで、信頼を得やすくすることができます。
フリーランスになり新たなキャリアの可能性を広げよう
サーバーサイドエンジニアは、IT業界において需要の高い職種であり、将来的にもその需要が増していくことが期待されています。フリーランスになり技術の進化に対応しつつ、新たなスキルを身につけることで、より広いキャリアパスを描くことができるでしょう。フリーランスに興味のある方は、これを機に次なるステージとしてフリーランスとして働くことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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