フリーランスは会社員と違い、自分で案件を獲得しなければ収入はありません。
しかし、これからフリーランスのグラフィックデザイナーを目指す方のなかには、

自分の力で案件を獲得できるか不安
という方もいるでしょう。
そこで本記事では、フリーのグラフィックデザイナーとして案件を獲得する方法や、受注する際の注意点、フリーランスとして成功するためのポイントについて紹介します。
フリーデザイナーをとりまく現状
雑誌やチラシ、ポスターなどの紙媒体からWebメディアやHP、LPなどWebへのシフトが進んでいます。Web広告市場は年々増加の一途をたどり、動画やゲーム制作の需要も増えていることから、グラフィックデザイナーの活躍するフィールドも広がっていると言えます。一方、近年はフリーランスに参入するデザイナーも増加傾向にあり、AIが瞬時にハイクオリティなデザインを作成できる時代にもなりました。
ライバルに差をつけ、AIにはない課題解決力を身につけるためには、定期的なスキルアップや自己PR、ネットワーキングなど多方面的な努力が欠かせません。また、クライアントはデザインだけでなく、プロジェクト管理やコミュニケーションスキルも求めているため、それらの条件をすべて満たす人材こそ、企業から求められ、信頼されるフリーランスデザイナーとして重宝されます。
グラフィックデザイナーが案件を獲得する方法
ここからは案件獲得方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
ポートフォリオは、自身の技術やスキル、そして自身が提供できる価値をクライアントに示すためのものです。優れた作品を選び、それぞれのプロジェクトで解決した問題や達成した成果について詳しい説明を加えることで、クライアントに対して自身の能力をより効果的に証明することができます。
新しい案件を獲得するために、ネットワーキングは有効な手段です。業界のイベントやワークショップ、オンラインコミュニティに参加し、同業者や潜在ニーズをもつクライアントと新たな人脈をつくることが将来的に案件獲得へとつながる可能性があります。
各種フリーランス専用のプラットフォームを利用することもオススメです。自分のプロフィールを作成し、スキルセット、経験、作品などをプラットフォーム上でアップロードすることで、世界中のクライアントからの依頼を受け取ることが可能になります。
能動的に案件を探し出すためには、直接アプローチすることも効果的です。好きなブランドや気になっている企業があれば、具体的な提案を添えてコンタクトを取るのも一つの方法でとなります。自分が提供するサービスが、その企業の課題解決に役立つということを明確に伝え、自らの価値を強くアピールしましょう。
自分自身のブランドを作り上げるためには、自分のブログやSNSで定期的に情報発信を行うことも重要です。発信した情報を通じて自身の専門知識を証明し、読者に自分の価値を伝える有効な手段となります。業界内での認知度が上がれば、新たな依頼にもつながるはずです。
エージェントを利用する
フリーランスになりたてで実績がない時、自分の力での案件獲得がどうしても難しい時などはエージェントを利用するのもひとつの手です。では、エージェントの利用とはどういうことか、具体的に見ていきましょう。
エージェントとは、デザイナーとクライアント間の仲介業者のことを指し、それぞれのニーズに合わせたマッチングを行う役割を果たします。エージェントは、デザイナーに案件を提供し、クライアントには適切なデザイナーを紹介するという役割を果たします。
エージェントを利用するメリットとして、第一に案件獲得の負担軽減が挙げられます。広範なネットワークを持つエージェントから案件を紹介してもらえるため、自分一人で案件を探し回るストレスがなくなります。また、契約や報酬交渉など、ビジネス面でのサポートも得られます。
エージェント選びは、フリーランスデザイナーにとって重要なステップです。自分のスキルセットや専門性に合ったエージェントを選ぶことで、適切な案件に出会える可能性が高まります。また、エージェント自体の信用性や評価を確認しておくことも重要です。
エージェントへ登録する際には、自己紹介やポートフォリオ、スキルセットなどを明確に伝えることが重要です。また、求める案件の条件なども具体的に伝えておくと、自分にマッチした案件を紹介してもらえるでしょう。
フリーランスとして案件を受ける際の注意点


フリーランスとして案件を受ける際に、注意すべきことはあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
まず大切なのは、依頼主であるクライアントの要望をしっかりと理解するということです。表面的な要望を聞くのではなく、相手の意図まで読み取るくらいの姿勢が必要です。疑問点があれば遠慮せずに問い合わせるようにしましょう。
要望について理解したら、合意した内容を書面に残すことを忘れないようにしましょう。口約束だけではなく、契約書を作ったり、メールなどで残したりすることで、後でトラブルになることを避けられます。
終了期限、いわゆるデッドラインの確認と、それに対する時間管理も大切なポイントです。デッドラインが不明瞭だと、仕事の進行具合が曖昧になってしまいます。また、自身の時間管理がしっかりできていないと、期日に間に合わないという事態に陥りかねないため、要注意です。
報酬設定もフリーランスにとって重要なポイントです。自身のスキルセットや市場価格などを考慮しつつ、適切な報酬を設定しましょう。「自分はまだ経験が少ないから」と安価に設定するのは、自身の価値を下げてしまいますので注意が必要です。
自身のスキルアップを怠らないことも大切です。一度習得したスキルを磨き続けるだけでなく、新しいスキルの習得にも積極的にチャレンジすることが、次の案件を獲得するためのステップアップに繋がります。
フリーランスとして成功するポイント
グラフィックデザイナーとして成功するためには、どんなポイントがあるのでしょうか。
デザインの世界は日々進化しています。常に最新のトレンド、ツール、テクノロジーに目を向け、新しい知識を学び続けることが大切です。知識や技術のアップデートを欠かさないことで、クライアントからの評価も得やすくなるはずです。
他のフリーランスとの差別化として、特定のデザイン分野に特化することもオススメです。クライアントによっては、特定のスタイルや技術に特化したデザイナーを求めている場合もあるため、特定のデザイン分野に特化していれば、その道のエキスパートとして業界内やクライアントに印象付けることができます。
新しい案件を獲得しやすい状況をつくるには、自分自身をブランド化することが効果的です。自分のデザインスタイル、働き方、理念などを発信し、効果的にマーケティングすることで自身の価値を最大化できるでしょう。
どれだけ優れたデザイン能力を持っていても、効率的なスケジュール管理ができなければ、締め切りに間に合わせることができません。締め切りから遅れてしまうと、クライアントの信頼を失ってしまう危険性があるため、スケジュール管理は徹底しましょう。
デザイン市場は絶えず変化しているため、変化に対応し、柔軟に対応できることも優れたデザイナーの条件となります。新しい技術の導入、新たなニーズに対応するためのスキル強化、変化に併せて自分のスタイルを再考することなど、柔軟な対応を心がけましょう。
スムーズな案件獲得でキャリアを充実させよう
案件の獲得には営業要素も含まれるため、苦手意識をもつ方も多いでしょう。しかし、フリーランスのグラフィックデザイナーとして活躍していくためには、絶えず新規の案件を獲得する必要があります。本記事で紹介した案件の獲得方法や注意点を参考に自分にマッチした案件を獲得し、充実したフリーランス生活を実現してください。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。