ソフトウェア化されたロボットを指し、デジタル労働者と呼ばれることもあるRPA。近年、業務の生産性を上げるツールとして多くの企業で導入が進んでおり、急速に拡大を続けている市場のひとつです。開発や普及が進んだことにより、最近ではRPAの導入や運用に関する専門性を備えたRPAエンジニアという職種にも注目が集まっています。そこで本記事ではそんなエンジニアに向けてRPAエンジニアの将来性や実際に必要なスキル、案件探しの方法について詳しく解説をします。RPAエンジニアについて気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
RPAエンジニアとは
RPA(Robotic Process Automation)テクノロジーを使って、単純で反復的な業務プロセスを自動化する専門家のことです。主に業務プロセスの自動化するためのソフトウェアロボットを設計、開発、テスト、および実装を行います。具体的には自動化の機会を特定するための業務分析、RPAソリューションの設計と実装、自動化されたプロセスのテストと改善を担うポジションです。
RPAエンジニアが必要とされる背景
日本の人口減少と少子高齢化に伴う人手不足や、コロナウィルスによる働き方改革もRPAエンジニアの需要増に一役買っています。働き方が多様化する中で、事業者は従来の人手に依存した業務スタイルから脱却し、新たな労働力としてRPAを取り入れ始めているため、その分RPAエンジニアの需要も高まっています。
RPAエンジニアの将来性
RPAの市場は急速に拡大しており、それに伴いRPAエンジニアの需要は今後も増え続けることが予想されています。さらに、AIやデータ分析との連携を通じた高度な自動化が進む中、RPAエンジニアは企業の競争力を向上させるための重要な戦略的パートナーに成長していくことが期待されます。将来的には、企業のビジネスモデルそのものを革新するための戦略立案にも関与するなど、求められる役割はさらに広がっていくことでしょう。
RPAエンジニアの仕事内容
では、RPAエンジニアの仕事内容にはなにがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
RPAエンジニアの重要な業務は、自動化しようとしている業務のフローを的確に理解することです。どのような処理が行われていて、それらがどのような手順で行われているかを把握することで、適切なRPAツールを選定し、効率的なプロセスを設計することができます。
設計したプロセスに基づいてRPAツールを導入します。導入後は、ツールの操作指導やトラブルシューティングを行うこともRPAエンジニアの役割です。またユーザーのフィードバックを元にシステムを改善し、より効率的な業務フローの設計も行います。
RPAツールが適切に設定され、業務を自動化しているかを確認するためのテストも欠かせません。テストでは、設計した流れ通りに作業ができるか、エラーがないかなどをチェックします。修正が必要な場合は適宜行い、最終的にはその効果を評価します。
セキュリティ対策やサーバーの管理など、システム全体の安定した運用を保つための運用管理も担当します。また他の職員にRPAツールの用途や操作方法を教え、クライアント先の社員が負担する業務量を減らすことを目指します。
RPAエンジニアに必要なスキル
RPAエンジニアとして活躍するためにはどんなスキルが必要でしょうか。
RPAでは一般的な業務を自動化するために、ツールを用いたプログラミングが必要になります。特にPythonやJavaなどのプログラミング言語がよく用いられます。また、RPAツールによっては独自の言語を使うものもありますので、新しい言語を学びすぐに対応できる柔軟性も求められます。
RPAエンジニアはただ単純に業務を自動化するだけではなく、その業務の目的や背後にあるビジネスプロセスを理解することが重要です。現場のニーズを的確に捉え、最適な自動化プロセスを設計するためには、業務知識やビジネスマインドが求められます。
RPAエンジニアが業務の自動化を行うには、現場のスタッフとの密な連携が欠かせません。そのため、他のメンバーや関係者と円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。コミュニケーション能力が高ければ高いほど、プロジェクトの進行はスムーズになります。
業務を自動化するためには、その業務がどのような手順で進行していくのか細部まで理解することが重要です。また、エラーや例外処理などを想定したロバストなプログラムを書くためには、論理的な思考力が求められます。
IT業界は日進月歩です。新たな技術やツールが次々と出てくるため、果敢に学ぶ意欲とそれを活かす手腕が求められます。また、トラブルが起きたときには冷静に対応し、問題を解決していく力も必要です。
RPAエンジニアが案件を探す方法

自身のスキルや経験を最大限に活かせる案件を見つけるためにはどのような方法を用いるのが良いでしょうか。
自分自身で案件を探すためには、直接求人情報を提供しているWebサイトを活用するのが一番効率的です。多数のエンジニア向けフリーランス案件を掲載しているWebサイトが存在するため、自分のスキルとニーズに合ったものを見つけることが可能です。
X(旧:Twitter)やLinkedInなどのSNSも案件を見つける強力なツールとなります。SNSでは、自身のスキルと経験をアピールして拡散し、偶然の出会いから案件獲得につながるケースもあります。SNSのフォロワーやコネクションから情報を得ることも可能なため、積極的に活用しましょう
オンラインイベントに参加することで、他のエンジニアやクライアントと直接コンタクトを取ることができます。このようなイベントは、新しいチャンスを見つけるだけでなく、自身のスキルや知識を広く共有し、ブランディングするのにも有効的です。
既存のクライアントから案件を紹介してもらうことも効果的な方法です。良好な関係を維持しながら、新しい案件の紹介を依頼することで次の仕事につながることがあります。自身のスキルと実績を信頼してくれるクライアントからの紹介は信頼性が高く、良いクライアントとの出会いにつながりやすいです。
自分自身のプロジェクトを立ち上げることも、新たな案件を獲得するチャンスにつながります。あなたのスキルやノウハウによって、新しいプロジェクトやアイデアを発展させることが可能です。また、他の企業やエンジニアからの注目を浴びる可能性を高めることもできます。
急成長中の市場でキャリアアップと市場価値向上のチャンスをつかむ
RPA市場は現在急速に成長しており、それに伴いRPAエンジニアへの需要も拡大しています。一方で多くの企業ではRPA関連のスキルを持つ人材が不足しており、今後もこの需要はさらに増加すると見込まれています。そのためRPAエンジニアは年収アップの可能性も含め将来性がある職種なため、自身の市場価値を高めたい方はRPAの分野でキャリアを築くことがオススメです。
また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。