フリーランスは健康診断を受けるべき?メリット、受診方法、種類、注意点を徹底解説

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フリーランスは受診の義務がなく、健診費用を経費計上することもできません。しかし、健康を損ねると無収入になるリスクもあるので、定期的に健康診断を受けるべきです。ただ、「どこで健康診断を受ければいいのか?」「どんな健康診断コースを選べばいいのか?」など、疑問に感じているフリーランスの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、フリーランスが健康診断を受ける方法や健康診断の種類、メリット、注意点を解説していきます。

目次

フリーランスが健康診断を受けるべき理由

冒頭お伝えした通り、フリーランスは健康診断費用を経費計上できず、健康診断を受ける義務もありません。しかし、それでも健康診断を受けるべきです。その理由について具体的に見ていきましょう。

・無収入になるリスクを減らせる

フリーランスはセーフティーネットがありません。万が一病気が長期化するようなことがあれば、収入減が絶たれて無収入になってしまいます。毎月決まった給与は振り込まれることがないフリーランスだからこそ病気になるリスクを最低限におさえておく必要があります。健康診断を受診し健康状態を把握することは大切なのです。

・セルフメディケーション税制(医療控除)の要件

セルフメディケーション税制は2017年1月から開始された医療費控除の特例制度。「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ことを目的にしています。

対象となる医薬品(ドラックストアで購入できる市販薬)の購入費について所得控除を受けることができます。また健康診断を受けていればその年には医療費控除の適用が可能になります。

その他にも以下の取組みがあります。

健康保険組合、市区町村国保などが実施する健康検査(人間ドック、各種健診)
市区町村が健康増進事業として行う健康診査(生活保護受給者等を対象とする健康診査)
予防接種(定期接種、インフルエンザワクチンの予防接種)
勤務先で実施する定期健康診断(事業主健診)
特定健康診査、特定保健指導
市区町村が健康診断増進事業として実施するがん検診

・健康寿命を保つことで長く仕事ができる

健康意識を高めることは自分を守ることにもなり、ひいてはクライアントを守ることにもつながります。健康を維持することで長期的な活動が可能になり、安定したフリーランス生活の実現にもつながります。

・病気を初期段階で発見できる可能性がある

健康診断で体の状態に問題があるかどうかを数値で確認することができ、生活習慣の改善にも役立つでしょう。また、自覚症状がないまま病気が進行して発見が遅れることで根治が難しくなるケースも。反対に健康診断で病気が見つかり初期段階であれば進行する前に治療ができることがほとんどです。

・失注リスクを低減できる

フリーランスは病気などで働けなくなると仕事を受けられなくなり無収入になってしまうこともあります。また病気が長引けば長引くほど療養が長期間になり失注リスクが高まるでしょう。

継続的に仕事が続けられるよう、健康診断を受けて自身の体の異常がないかどうかを確認することの習慣づけも重要です。

健康診断の種類

一般的にフリーランスが受けられる健康診断は以下のものになります。

・地方自治体の健康診断

国民健康保険に加入している人は、住民票のある市区町村で実施している健康診断が受けられます。市区町村により健診内容は異なり、無料で受けられる項目や低額の費用で受けることができるので可能な限り料金を抑えたい方にはオススメです。

・病院や健診センターの健康診断

健康診断や人間ドックなど、直接病院や健診センターで受ける方法で費用は割高になりますが、日程が調整しやすかったり、検査項目が追加できたり、より詳しく検査を受けたりしたい方にはオススメです。

・国民健康保険組合の健康診断

国民健康保険組合は同じ業種や職種ごとで区分されて作られた健康保険組合です。健康保険組合は会費費用が発生しますが、健康診断受診では給付や補助など受けられる場合があるので各組合への確認が必要です。

フリーランスが健康診断を受ける際の注意点

では、実際に健康診断を受ける場合、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

・健康診断の費用は経費計上できない

フリーランスの場合、健康診断の費用は経費として計上はできません。ただし、法人化すれば福利厚生の一環として経費にすることは可能です。フリーランスは自己負担にはなってしまうのですが、健康には代えられない大事な投資になるでしょう。

・必要に応じて検査項目を選択する

既往歴があったり生活習慣病のリスクが高くなる40代以降は、必要に応じて検査項目を追加するのが望ましいですが追加検査項目が多いほど費用が膨らみますので自身の状態に照らし合わせて検査項目を選択した方が費用は抑えられるでしょう。

・機関によってオプションメニューが異なる

病院や健診センターの導入設備状況により受けられるオプションのメニューが異なってきます。特に地域密着型の小さな病院では胃カメラやMRIなどの精密機器が導入されていないケースもありますので予約の段階で確認は必要です。

・健康診断で病気が見つかった場合は医療費控除の対象

フリーランスの場合健康診断の費用は経費計上ができません。ところが、もし健康診断の結果病気が見つかり治療をすることになった場合、健康診断の費用も医療費控除の対象になります。

健康診断の実施方法

主に生活習慣病の予防や早期発見を目的とした検査項目は以下です。

・既往歴及び業務歴の調査
・自覚症状及び他覚症状の有無の検査
・身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
・腹部エックス線検査及び喀痰検査
・血圧の測定
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査(参照:厚生労働省)

まとめ

フリーランスが健康診断を受診する理由やメリット、注意点について紹介してきました。体が資本であるフリーランスにとっては健康を害してしまうと収入減や無収入となるリスクもあります。健康診断を受診するには自己負担にはなりますが、その費用を支払ってでも予防や早期発見の対策を取ることは大切なことです。

また、セルフメディケーション税制や自治体の健康診断なども含めて安く抑えて活用できる手段はフルで利用しましょう!

また、案件獲得にはフリーランスキャリアの利用をぜひ検討してみてください。これまでの経験やスキルに応じた案件を紹介させて頂きます。

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